議会の解散に踏み切った静岡県伊東市の田久保真紀市長(時事通信フォト)
学歴詐称疑惑に揺れる静岡県伊東市の田久保真紀市長は9月10日、自身に対する不信任案を可決した市議会を解散。40日以内に市議選が行われることとなる。女性セブンの名物ライター“オバ記者”こと野原広子氏は、“田久保劇場”をウオッチしてきたひとり。オバ記者が田久保劇場から学んだ“損切り”の難しさについてつづる。
あるときから「ああ~」と力が抜けちゃった
あまりの暑さに、玄関を出るとキャハハハと笑い出しそうになった2025年、夏。ニュースで「観測史上初」という言葉を何度も聞いたせいか、「ああ、今日もか」とあきらめにも似た気持ちになっていたところを、チクチクと刺激してくれたのが静岡県伊東市の田久保眞紀市長(55才)だ。
彼女の発する筋道の通らない受け答えに怒ったり呆れたりしていたら、行くところまで行って百条委員会。不信任決議案を通過して刑事告発ってすごいことに。この原稿を書いているのは9月の1週目だけど、まったく予断を許さない。
その議場で、口を真一文字に結んでメモをとっていた田久保さんに対して「悪人ヅラになった」とか「すごい精神力」という声が聞こえてきたけど、私が気になったのは彼女の体形なの。この1か月で5kgはやせたとみたね。ほっぺにうっすら縦線が入るってそうとうだもの。
夏の間ずっと、どんな質問にも「いんちょ(委員長)」と明るく元気そうな声で手を挙げて、木で鼻を括ったようなことを言い、「以上です」で締める田久保スタイルを私たちは見続けてきた。それに私はいちいちムカっ腹を立てていたけど、あるときから「ああ~」と力が抜けちゃったんだよね。