「必要以上に欲を出してはいけません」
そしてもうひとつが、上昇相場での空売り(信用売り)です。現物株は手元の資金で株を買うか、買った株を売るしかできませんが、信用取引では買っていない株を借りてきて売ることができ、その株が下落すればするほど利益になります。株価はゼロより下がることはないので信用買いの損失には上限がありますが、上昇には限界がないため空売りの損失は理論上無限大になってしまいます。
長期投資と短期売買を組み合わせる僕の投資法は、現物株投資だけでも可能です。少なくとも、現物株投資だけやっている分には株で破産するようなことはないので、必要以上に欲を出してはいけません。僕自身、信用取引を始めたのは投資歴が10年を超えてからで、それでもはじめのうちは損失を出しました。コンスタントに利益を出せるようになったのは、ここ5年ぐらいです。
信用取引を手がける場合は慎重に、必ず余裕資金の範囲で、株式投資にもある程度慣れてからにしてください。
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※テンバガー投資家X・著『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
テンバガー投資家X/兼業投資家。2003年、大学1年生の時に60万円を元手に株式投資を始める。様々な投資スタイルを試すが、どれもうまくいかず、ライブドア・ショック、リーマン・ショックなど数々の暴落相場に翻弄され、元手を減らすばかりだった。2019年。「IPOセカンダリー投資」と呼ばれる投資手法と出会い、以降は人が変わったように「神パフォーマンス」を出し続け、2019年末時点で561万円だった運用資産を2025年8月までの5年8か月で10億円に増やす。著書に『トイレスマホで「無限10倍株」 3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)。