節約のつもりが逆効果になるケースも(写真:イメージマート)
老後に必要なお金は人によってさまざまで、準備の仕方に決して“正解”はないけれど、明らかな“間違い”はある。それは「節約」のやり方についても同様だ。良かれと思った選択が、逆効果になることも少なくない。知っておくべき正解・不正解の違いを専門家に聞いた。
電力会社の頻繁な見直しに注意
老後資金準備のための「節約」は毎日の生活で心がけられることではあるが、だからこそ一歩間違えれば命取りになる。プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが言う。
「まず、食費を削るのはNG。安いインスタント食品や菓子パンなどに頼りすぎると、結果的に健康を損ないます。また、冷房や暖房をがまんするのも、結局、体調を崩して多くの医療費がかかることになるでしょう」
光熱費を下げたいなら、電力会社の見直しが先決。ただし、安さを優先して電力会社を頻繁に変更してはいけない。
「頻繁に乗り換えると、会社によっては解約金で余計にお金がかかることも」(三原さん・以下同)
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