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ライフ

「以前はバイト代すべてつぎ込んでいたけど…」円安・物価高で“節約志向の推し活”にシフトするZ世代女性たち 「遠征やグッズ購入を我慢」「他のオタクと張り合わない」

「節約のためには他のオタクと張り合わないことが大事」

「推し活は絶対に低コストに」と決めたうえで、無理ない範囲で推し活を楽しんでいる若者もいる。2次元アイドルの推し活を中心に、舞台やイベントなどにも足を運んでいる女性・Bさん(22歳/大学生)も、数年前から“節約志向”の推し活スタイルにシフトしたという。

「私は実家暮らしなので、アルバイト代は基本的に趣味に使えます。ただ、昨今のニュースを見ていると貯蓄や投資を始めないとまずいと考え、アルバイト代の一部を貯金とNISAの積立投資に回すことに決めました。以前は『痛バッグ』用にランダム缶バッジを買いまくったり、グッズも買えるだけすべて買う、という『強いオタクでいたい』というスタンスだったんです。

 でも、就活を意識するようになってから『貯金ゼロで社会人になりたくない』という気持ちが強まり、そこから意識を変えて『推し活は最低限のコストで楽しむ』と割り切ることにしました。グッズはメルカリや中古ショップの二次流通をメインに。ネットなど無料で配信されているコンテンツは、DVDなどを買わない。イベントも、地方公演は行かずに都内だけにする、といった縛りを設けたんです。とくに2次元アイドルの場合は、メディアミックス作品が多いので、とにかく無限にお金が飛んでいくんですよ(笑)」(Bさん)。

 そんなBさんが、無理のない範囲で推し活をするための極意を語る。

「気をつけないと大変なことになるということが身をもってわかりました。オタク仲間には水商売を始めた子も数人いるし、親から借金している人もいます。そうならないために、自分のなかで『食い物にされないように、持続可能な範囲で楽しむ』と鋼の意志を持つことが大事だなと思いますね。

 とくに、他のオタクに勝ちたいとか、マウントを取りたいという競争心を持たないことが大事だと思います。他人と比較せずに、自分の人生が少し充実するためのもの、と意識を変えることが“節約推し活”の第一歩だと思います」(同前)

 空前の推し活ブームが続いていているが、物価高の影響などを受けて消費への価値観も変化している。推し活にも“節約志向”がトレンドとなり、無理のない範囲で持続可能に楽しむという方向性にシフトする若者も少なくないようだ。

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