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キャリア
海外大学進学に強い学校選び

海外大学進学で英語力はどれほど重視されるのか? 留学エージェントは「英検準2級でも合格圏内」と解説、ケンブリッジ認定やIB認定は必要条件ではない

海外大学進学を視野に入れた学校選びに必要な視点とは?

海外大学進学を視野に入れた学校選びに必要な視点とは?

 昨今、私立校でグローバル教育をうたうケースが目立つ。理由としては、私立校のPRのキーワードが「探究」「サイエンス」「グローバル教育」のいずれかであることが挙げられる。ただ、サイエンス教育は、立派な実験室を作る費用がかかるため敬遠され、代わりにグローバル教育に力を入れる学校が増えている印象だ。

 たとえば、東京都渋谷区の名門、東京女学館はグローバル教育に舵を切り、日本の女子校では初めてケンブリッジ国際認定校(以下、ケンブリッジ認定)になった。このケンブリッジ国際Aレベルの資格を取得すれば、イギリスの高校の卒業資格が得られる。ほかにも国際バカロレア(以下、IB。国際的に認められる大学入学資格)が取得できる学校が増えている。

 しかし、そういった「グローバル教育」を謳っている学校の「海外進学支援の実力」はどうなのか。「海外大学に進学したい」と考えた際に、受験対策のサポートが手厚い学校をどう見極めるか。ルートマップマガジン代表取締役で、栄陽子留学研究所で海外留学カウンセリングにも携わる井上孟氏に話を聞いた。

就職やキャリアアップを意識するならやはりアメリカ

 まず、「海外進学」といってもさまざまな留学先がある。

 アメリカをはじめ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、そして、マレーシアなどへの留学も最近は盛んに宣伝されている。マレーシアの大学はオールイングリッシュで学べ、費用が安い点が魅力だという。ヨーロッパの大学も費用がアメリカよりは安いと聞くが実態はどうなのか。

「フランスやドイツの大学は国公立大学が中心なので学費は安くなりますが、英語圏ではないので注意が必要です。一部大学では英語プログラムも提供していますが、日常生活では現地語が必須です。イギリスの大学もほとんどが国公立大学ですが、政府からの運営交付金が少ないためにそこまで学費が安いわけでもありません。ケンブリッジやオックスフォードは世界トップクラスで魅力的ですが、学力試験も課されますし、難易度はアメリカの大学よりも高いといえます」(ルートマップマガジン代表取締役・井上孟氏、以下同)

 そうなると、どこが現実的な狙い目になるか。

「将来のキャリアに有利になるような進学を考えるならば、おすすめはやはりアメリカの大学ですね。費用面でも、アメリカは高いと言われますが、奨学金制度が充実している国なので学費を半額以下に抑えることも可能です。さらに、アメリカは世界のビジネスの中心なので、大学では社会人として世界で戦える英語力を叩き込まれます。就職やキャリアアップを意識するならやはりアメリカの大学がまず選択肢に入るのではないでしょうか」

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