インフレで貴金属などが高騰する状況でかんちさんが注目する銘柄とは(写真:イメージマート)
10月の株式市場は、月初の自民党総裁選で高市早苗氏が勝利したことで日経平均株価が連日、最高値を更新するも、公明の連立離脱などにより翌週になって急落。さらに翌週は日本維新の会との連立の見通しが立って急騰するなど、乱高下する展開だ。そうした先行き不透明ななかだからこそ、利益を大きく増やして成長し、株価が上がっていくと期待される銘柄を仕込みたいタイミングでもある。
そこで、アイフィスジャパン社の協力のもと、3期先のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)を集計し、前期の当期利益と、3期先の当期利益の予測を比較して、伸び率が高い順にランキング化。その「3年後に大化け期待の銘柄ランキング」のトップ100を、資産9億円で高配当株投資の達人として知られる元消防士のかんちさんに分析してもらい、注目銘柄の解説を聞いた。
投資歴40年以上のかんちさんは、保有銘柄は600を超える超分散型投資のスタイル。年間で約2400万円の配当金収入があり、優待株も金額換算で年約120万円分の優待品を手にする。成長株投資は主戦場としていないが、その保有銘柄の多さもあって、ランクインした銘柄のなかにすでに保有しているものも多く含まれていた。
インフレで高騰する貴金属、土地、資材
そのかんちさんが、現時点では保有していないが、「大きく株価を下げることがあった買いたい」としたのは16位の【住友金属鉱山(東証プライム・5713)】だ。世界各地での資源(鉱山/銅・ニッケル・金)開発や非鉄金属製錬(金・銅・ニッケル・亜鉛、貴金属、金属加工)を展開している。
「金鉱山がありますからね。金は(1グラム)5000円なら採算割れし、1万円なら凄く儲かる。それが今は2万円超えです。金を掘れば掘るほど儲かる。インフレで貴金属が高騰する。この状況が継続する限り住友金属鉱山はいいでしょう」(「」内コメントはかんちさん、以下同)
