急成長期待の銘柄をどう探すか(写真:イメージマート)
高市早苗氏の自民党総裁選勝利で「高市トレード」が始まり、連日のように日経平均株価が最高値を更新。政局の混迷で翌週には急落ものの、自維連立によって高市氏が憲政史上初の女性首相になると、「高市トレード」は再加速した。この上昇局面がどこまで続くのか。市場の先行きを心配する声は少なくないが、そうしたなかでも利益を大きく増やし、株価が上がっていくと期待される銘柄とはどのようなものか。
マネーポストWEBでは、金融情報サービス会社・アイフィスジャパンの協力のもと、3期先のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)を集計した。前期の当期利益と、3期先の当期利益予想を比較し、伸び率が高い順にランキング化。その「3年後に大化け期待の銘柄ランキング」のトップ100の読み解き方について、プロの運用担当者など1万人超を集めた「資産運用コンテスト」で優勝経験を持つ“投資のプロ”であるマーケットバンク代表・岡山憲史氏に聞いた。
「このランキングは短期的な変動ではなく、中長期的な利益成長の持続性を評価したものです。成長率が高い企業は、将来的な利益拡大が期待され、それに伴って株価上昇の可能性も高いと言えます。特に中長期投資においては利益成長が株価の原動力となるため、ここにランクインしている銘柄は購入・保有の投資対象候補として有望といえるでしょう」(以下、「」内コメントは岡山氏)
新興市場の中堅企業が多数ランクイン
ただし、留意点もある。
「予想値に基づくため、業績の実現性や市場環境の変化には注意が必要です。たとえば、1位の日本ケミコンは利益急増が予想されていますが、その実現性には注意が必要だと思います。そして、成長率の高い企業が必ずしも株価が上がるわけではありません。『成長の持続性』『市場規模』『競争力』などを個別にチェックする必要があります。
そのためには、購入後は随時、株価や決算発表後の動きなどをチェックすることが重要です。そのうえで予想に反する結果となった場合、ひたすら持ち続けるのではなく、見限って売却することも考えておく必要があると思います」
