注目すべき自衛隊の「最新兵器」(撮影/菊池雅之氏)
もがみ型には新型国産巡航ミサイルの12式地対艦誘導弾能力向上型などのミサイルが配備されると見られている。
「水中・水上無人機を搭載して対潜、対空、対水上戦、対機雷戦など多様な任務をこなせる。従来の護衛艦の半分以下の約90人の乗員で運用し、有事は60人でも運用可能です。その真骨頂はシステム統合で乗員を減らしながら、指揮所がある艦橋が使用不能になった場合でも、応急操艦できるように艦内の別の場所に操縦室が設けられ、システム全体が一度に機能停止しないようになっていることです」(井上氏)
護衛艦への乗船取材の経験が豊富な軍事フォトジャーナリスト・菊池雅之氏もこう言う。
「驚くのは乗組員にはアップルウォッチのようなデバイスが与えられ、艦内のどこにいるか、心拍数などの健康状況まで一瞬で把握できること。そこまでシステム化されているのです」
弾頭にAIを搭載して迎撃
一方、陸上自衛隊には10式戦車がある。有事における対機甲戦、機動打撃、特殊部隊攻撃対処などの能力を大幅に向上させた戦車だ。
国内の橋梁を走行できるように各国の戦車より軽く、速度も速い。世界に誇るのは射撃性能だ。
「スラローム射撃というジグザグ走行しながらの射撃で高い命中精度を誇る。僚車と情報共有しながら戦闘できるC4Iシステムも搭載している」(井上氏)
