今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが11月17日~11月21日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は伸び悩みか。米政府機関の再開は好材料。11月19日に10月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されるが、この内容を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測がさらに後退した場合、ドルは下げ渋る可能性がある。
一方、高市政権の政策運営で日本銀行の追加利上げ観測は後退し、リスク選好的なドル買い・円売りが続く可能性があるものの、過去の経緯から1ドル=155円以上を超えて円安が進むと日本政府の円安牽制姿勢が意識されそうだ。また、米民間部門の試算によると、米国の雇用情勢の悪化に変わりはなく、フィラデルフィア連銀景況調査(製造業景況指数)が市場予想を下回った場合、リスク選好的なドル買い・円売りは抑制される可能性がある。
【FOMC議事要旨】(19日公表予定)
FRBは19日に10月開催のFOMCの議事要旨を公表する。2会合連続の利下げを決定したが、追加的な緩和に慎重なトーンならドル買い要因となる。
【米・10月フィラデルフィア連銀景況調査】(20日発表予定)
20日発表の10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は前回の-12.8から改善する見込み。市場予想を上回った場合、ドル買い材料となりそうだ。
