閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
家計

クレジットカードでのキャッシング“完済済み”でも過払い金請求はできるのか? 弁護士が請求可能な条件を解説「2010年の法改正以前の貸金が問題になっている」

 現在、キャッシング利息の利率は制限利率の範囲内だと思います。しかし消費者ローンが社会問題になって、2010年に利息制限法が改正される以前の貸金がいまなお問題になっているのです。

 以前は、消費者金融など多くの業者が制限超過利率で貸し付けていました。現在は利息が制限利率の範囲内になったキャッシングでも、昔のカードや契約をそのまま続けてキャッシングを繰り返した場合には、高利時代に発生していた過払い金を引き継いで取引をしていたことになります。

 そこで引き直し計算により、現在のローン残高を減額させたり、完済後の過払い金の返還を請求することができるのです。あなたは過去にキャッシングをして完済済みということですが、キャッシング開始当時の約定利率が制限利息を超過していれば、過払い金の可能性があり、その返還請求も可能です。

 なお、キャッシングを完済して取引を止めたときから10年を経過すると、この請求権は時効で消滅してしまいます。キャッシングの資料を整理して弁護士会の法律相談を受けることをおすすめします。

【プロフィール】
竹下正己/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。射手座・B型。

※女性セブン2025年12月4日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。