最後まで幸せな生活を築くコツ11
交流する人の選び方も「わがまま」でいい
そういった場所を築くには妻に頼りすぎないことが重要になる。
「男性は退職すると行き場を失い、妻が買い物に行くと夫がどこでも必ずついて行く“濡れ落ち葉症候群”になるケースが多くみられます。妻を失えば孤独に陥ってしまうのでこれは避けたい。普段から妻と別行動を取る練習を積んでおきましょう」(同前)
身だしなみを整えることも忘れてはならない。
「外出する前にお風呂に入って髭を整えるなど最低限、身の回りの清潔感を保ちたい。人にどう見られるかを意識することは大切です。私は人と会う時は必ずネクタイをしますが、実年齢よりも若く見られていい気分になれますよ(笑)。
退職するとネクタイをしなくなる人が多いですが、タンスにしまった数本をもう一度出して着用してみると、行ったことがないカフェや足が遠のいていた街中に出かける気分が湧いてくるものです」(同前)
人生終盤は交流する人の選び方も「わがまま」でいい。
「今さら嫌な人とは会わず、自分に刺激を与えてくれる人がいい」と高伊氏。自分と異なる経験や価値観を持つ人と付き合うことが新しい刺激になる。そのために最適なのが「若い世代」である。
「自分より若い人たちと交流すれば、世の中の風潮や新しい考え方、知識などを伝授してもらえて大いに刺激になります。世代を超えて人が集まる会合に参加してみましょう。朝に開催されるセミナーがちょうどいい。勉強会や趣味の集まりでもいいのですが、出社前の現役世代と出会う確率が高まります。大学や企業、自治体、民間団体など様々なセクターが主催しています」(同前)
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※週刊ポスト2025年12月19日号
