「脱・中国依存」で今後注目したい日本株銘柄とは（左から高市早苗・首相、習近平・国家主席／時事通信フォト）
高市早苗首相の台湾有事をめぐる国会答弁をきっかけに、日中の緊張が高まり、中国からの報復も激しくなっている。日本経済に「脱・中国依存」を求める声も高まるなか、この状況を追い風に株価上昇が期待できるのは、どのような企業なのか。
米中をはじめ世界の金融市場に詳しいグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏は、「今回の高市答弁の“炎上”は政治的意図による部分も大きく、日中が長期的なデカップリング（経済分断）には進みにくい」と見ている。
ただ、「脱・中国依存」は急激にではないが、構造的・戦略的なテーマになってくるとも戸松氏は分析する。
「日本企業の多くは中国市場の需要も捨てられず、完全撤退は非現実的でしょう。よって『適度な距離感を保つ“選択的デカップリング”』が今後の主流となりそうです。その流れのなかでは、とりわけサプライチェーン再編、防衛、IT基盤強化の3領域に中長期の成長が期待できると考えられます」（以下、「」内コメントは戸松氏）
では、「脱・中国依存」がもたらす3つの有望領域において、具体的な注目銘柄はどのようなものか。戸松氏が解説していく。
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