参加者が頼んだワインが想定以上に高かった!(イメージ)
「師走になって、飲み会が増えた」というビジネスパーソンも多いだろう。飲み会の予算は事前に「これぐらいだろう」とある程度、予想できるものだが、実際に飲み食いが終わったときに“想定外”の金額になることもある。その理由が、自分以外の参加者が「高いもの」を注文していた場合、どう感じるだろうか。「先日、割り勘の会食で、想定外の金額になってしまい、ギョーテンした」というのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏。中川氏が、割り勘会食の費用のあり方について考察する。
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忘年会シーズンですね。私も先日、博多で複数人の会食に呼ばれました。オシャレなレストランで、幹事が予約してくれたのは1万2000円のコース。割り勘なので、現金をもっておかなくてはいけません。基本的に現金派の私ですが、割り勘となれば細かい金額も用意しておきたいので、飲み会の前には財布の中身チェックが欠かせません。
さて、私は「プラスで酒代がかかることを考えて、まぁ、1万7000円ぐらいあればいいかな、高くても2万円までだろう」と考えていたのですが、最終的な会計を見ると、割り勘で2万8000円!
何がそんなにかかっていたのかと明細をよくよく見ると、同席した方々がワインをボトルで頼み、それが想定外に高かった。幹事は言いにくそうに「1人2万8000円で……」と言い、私自身は平静を装いながらピッタリの金額を支払ったのですが、内心は「おいおい、オレの家賃の約半額じゃねーかよ……」と愕然としたものです。ちなみに私自身はビールしか飲まないのですが、ボトルワインの金額はピンキリということもあって、事前に想定しづらいもの。
もちろんお金は払うわけですが、なんだか腑に落ちない感情を抱えた私は、会食の際は、事前に参加者の懐具合を踏まえて予算を設定して共有してほしい、と痛切に思いました。1万2000円のコースなのはあらかじめ分かっている。だとしたら、無粋かもしれませんが「飲み物代を入れても2万円以内に抑えましょう」といったことを参加者の間で事前共有しておけば、楽しい飲食のあとに「エッ、そんなにかかったの!?」と酔いがさめるようなこともないのでは。
ワインを頼む場合、ついつい「オススメの白で軽いものをお願いします」的な言い方をしがちです。しかし「1本1万円以下で、白の軽いものをお願いします」と、金額も含めて言うべきなんですよ。店に対して予算を伝えないため、“想定外の合計金額”になってしまうのです。
