司法浪人生の“あるある”バイト
勉強しながらお金も稼げるとあれば、一石二鳥。現在は法曹界の一線で活躍するNさん(50代/男性)が司法浪人時代にやっていたバイトは、ダイレクトに資格の勉強に繋がるものだった。
「私は3回目の受験で司法試験に合格しましたが、受かる直前まで司法試験予備校で講師をしていました。今はほとんどの予備校が司法試験合格を講師の採用条件にしているようですが、平成初期は、司法試験に受かっているのにわざわざ司法試験予備校の講師になる人間はなかなか見つからず、司法試験に受かっていない人間が講師をやるケースもありました。予備校の講師に資格はいりませんから」
Nさんと同じく司法試験に合格し、現在は弁護士のSさん(40代/女性)が選んだのも、仕事中に勉強が出来るバイトだった。
「司法浪人中は個別指導塾でバイトをしていました。マンツーマンで教える形式で、生徒に問題を解かせ、終わったら採点して解説する流れ。生徒が問題を解いている時は本を読んでOKなので、ずっと参考書やテキストを読んでいました。もともと自分が通っていた塾だったので、先生の自由度が高いことは分かっていましたし、塾の先生も知り合いだらけだったので、面接に行ったら即採用。文系科目だけでなく理系科目も教えられたので重宝され、稼ぎまくっていました」
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