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投資

《日銀利上げで不動産選びどうする?》物件購入総額6億円・西岡孝洋アナが語る「一生住み続けられる物件」の選び方 「住民同士の挨拶」「駅からの道のり」ほかチェックすべきポイントとは

宅地建物取引士、行政書士の試験にも合格している

宅地建物取引士、行政書士の試験にも合格している

 日銀は12月19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げた。足元で進行する物価高を抑制する狙いがあるとされるが、一般的に利上げは住宅ローン金利の上昇につながることなどから、不動産価格の下落圧力にもつながる。今後も日銀が金利正常化に見られるなか、どのような不動産選びが求められるのか。

直近では、不動産市場の過熱が注目を集めていた。2025年5月、東京23区内では中古マンションまで平均価格1億円を突破した(不動産調査会社・東京カンテイ調べ)。特に千代田区、中央区、港区の都心3区での高騰が顕著で、市場関係者の間ではバブル崩壊を懸念する声も聞かれ始めていたなかでの利上げとなった。

 先行きが見通しにくいなか、冷静に勝機を狙い、物件を見極めて不動産を購入しているのが西岡孝洋氏(49)だ。元フジテレビアナウンサーで、局アナ時代から居住するマンションを数年おきに買い替えて資産を増やしていく“マンションわらしべ長者”の手法で不動産売買を続けてきた。25歳の時に初めてマンションを購入して以降、5回にわたって売却・購入を繰り返し、物件の購入総額は6億円を超える。

 その西岡氏は、「仮に今の不動産市場がバブルで、崩壊したとしても怖くないのです」と語る。なぜそう言えるのか。

「一生住み続けられる物件を買う」

「そのマンションに一生住み続けることになっても、後悔しない物件を買っているからです。ローンを支払える範囲で買っているので、資産価値が暴落して残債割れしたとしても、自分が住むのなら関係なくて、ローンは家賃だと思って払えばいい。これが一般の不動産投資家と異なるところだと思います。投資のために、住むつもりのないワンルームを買ったり、一棟買いをしたりはしません」

 不動産は相対取引で、売る相手がみつからなければ売れない。価格が下がり始めた時に、早く売りたいと思っても、売れるとは限らないのだ。売れなければ価格を下げざるを得なくなる。

 しかし、売らずに住み続けるのであれば、自分が生きている間はほとんど関係ない。最悪の事態がやってきたとしても、ローン=家賃と割り切れるマインドセットこそが、一般投資家と異なる強みだという。では、一生住み続けられる“家”を選ぶポイントとは何だろうか。

総資産は約7億円という西岡さん

総資産は約7億円という西岡さん

「マンションのハード面では、“後から絶対に変更できない部分”を見ます。モデルルームに行くと、オプションの装備がゴリゴリについた豪華な部屋を見せられますが、後からでもつけられるものが多い。そういう類のことではなく、たとえば、タワマンならすべてのフロアにゴミ置き場があるかどうか。アナウンサー時代は海外出張が多かったので、24時間ゴミ出しできるありがたさを実感していました。天井高も変えられないので、この高さで本当に満足できるかを考えます。防音に関わる二重床・二重天井なども、小さなお子さんがいるならチェックすべきでしょう」

 マンションの基本的なスペックを重視するという。また、住みやすさという観点で見た場合には、ハード面だけでなく、周辺環境やそのマンションの住民などソフト面も重要だという。

「小さなことですが、住民同士で挨拶をしているかを注意して見ますし、掲示板やゴミ置き場の荒れ具合も見ます。前に住んだ高輪のマンションでは、もともとの地権者の方が多く住んでいて、『ごきげんよう』って挨拶していて、かっこいいって思いました。コミュニティができているんです。

一方、某所のマンションではお互い目も合わさない感じで、なにかギスギスしていた。周辺環境も大事で、板橋区大山のマンションを見に行ったことがありますが、駅からずっと続く古い商店街を抜けた先にマンションがあって、毎日この道を帰るのは最高だなって思いましたね」

 資産価値を考えれば駅近の物件のほうがいいが、住み続けると考えれば、必ずしもそこにこだわる必要はないという。

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