家計

FX脱税で転落、3億円超の負債を負った磯貝清明氏の現在

 六本木ヒルズを追われた磯貝氏は、自身が経営する埼玉県のスクラップ工場にあるわずか2畳ほどのスペースに引っ越した。風呂はないので、流しの水で体を洗う日々。工場の設備も一部を売却し、従業員も解雇、たったひとりでの再出発となった。磯貝氏が当時を振り返る。

「すべて身から出たサビ。税金は何があっても払わなければならなかった。どんなに時間がかかっても必ず全額返済しようと決めました」(磯貝氏。以下「」内同)

 告発された直後は「FXで作った借りはFXで返す」を息巻いていた磯貝氏だったが、元手資金の乏しい状態での取引はうまくいかず、本業のスクラップ業で返済することに決めた。FXで財を成した磯貝氏だけに経営センスにもめぐまれていたのかもしれない。アベノミクス相場の追い風に加え、2014年に結婚した妻の支えもあり、すでに3億円近い金額を返済しているという。

 磯貝氏にいわせれば、価格が変動するスクラップを安いときに買って高いときに売るこの仕事は、FXに共通するところがあるという。

「FXと違ってスクラップの取引はレバレッジもかからない(手元資金以上の取引をすることができない)ので、大損することはなく安心なんです(笑い)」

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