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森口亮「まるわかり市況分析」

【日経平均「史上最高値」の裏に潜む急落リスク】「米国のベネズエラ攻撃」に伴う地政学リスクを織り込んでいない株式市場 原油や防衛関連株の物色、安全資産への資金シフトが今後顕在化していく可能性

市場は地政学リスクを嫌気していない

 しかし、年初の日本の株式市場の動きを見る限り、投資家は地政学リスクを嫌気していません。むしろ、AI(人工知能)や成長期待を背景にした買いが先行している印象があります。アジア株式市場全般も堅調で、日本・韓国・台湾など主要指数が上昇しており、リスク資産志向が依然として強いことが分かります。

 一方、原油価格は米国の攻撃を受けても一時的な上昇の後に下落する場面があり、供給面での懸念が直ちに強まっていないことも確認されています。これは、生産体制の整っていないベネズエラの現状から原油生産量が限定されていることや、世界全体の供給余力が一定程度残されているためです。

 また、安全資産への逃避としての金価格が上昇するなどの動きは見られるものの、株式市場における明確な売り圧力には至っていません。

 これは、投資家がいまのところ「地政学リスクよりも成長期待やテクノロジー企業の収益拡大を重視している」ことの表れとも言えるでしょう。

2026年相場では地政学リスクの顕在化がテーマになるか

 こうした状況を踏まえると、2026年の株式相場には地政学リスクが十分に織り込まれていない可能性が高いと考えられます。米国とベネズエラの関係だけでなく、米中・米露関係の悪化など、国際政治の不確実要素は複数存在します。

 これらの各国の関係が悪化すれば、市場のセンチメントは急変する可能性があります。実際、複数のマーケット・アナリストは、今回の地政学的ショックが株式市場に与える影響について「短期的には限定的だが、その影響が長期的に波及する可能性は否定できない」と指摘しています。

 特に、原油や防衛関連株、安全資産への資金シフトといったテーマは今後顕在化していく可能性があります。

最後に

 大発会における1493円高という華々しい幕開けは、一見すると今年も株高という楽観ムードを象徴しています。

 しかし、初日の株価が好調だからといって地政学的リスクが消えたわけではありません。むしろ、リスクが十分には織り込まれていないからこそ、政治や経済の動きを慎重に見極める必要があります。

 地政学的要因が強気相場へのブレーキとなるのか、それとも株式市場の強気相場が継続するのか。1月の相場は2026年の投資環境を大きく左右することになるかもしれません。

【プロフィール】
森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。1983年、埼玉県生まれ。元美容師。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている。著書に『1日5分の分析から月13万円を稼ぐExcel株投資』(KADOKAWA)がある。YouTube「毎日チャート分析ちゃんねる」やnote(https://note.com/morip)を日々更新中。

森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている

森口亮(もりぐち・まこと)/個人投資家、投資系YouTuber。「Excelで決算数値を管理して、有望な成長株を中・長期的に狙う」という手法で資産を10倍に。その後も着実に資産を増やしている

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