自社株をコツコツ買い続ける会社員が「いつの間にか“億り人”」に(写真:イメージマート)
日経平均株価が未踏の5万4000円台を記録するなど、株式市場は「かつてない高値圏」にステイしている。一時的な調整が入った際は「チャンス」とばかりに、株高に置いていかれまいと個人投資家も集まっているというが、せっかく買った銘柄の株価が伸び悩み「高値掴み」になるなど、思うように儲かっていない人も少なくないのではないか。
「安く買って高く売る」のが株式投資の大原則とはいえ、なかなかうまくいかないのはなぜか。市場から見放されたような割安銘柄を発掘して10億円超の資産を築いた兼業投資家の株億太郎さんが指摘する。
「人気銘柄という理由だけで飛びついて“高値掴み”をしてしまう。せっかく割安株を買ったのに、ちょっと上がったからと焦って売ってしまい、大きな利益を手にできない――。そうした投資家は少なくないと思います。それならばと必死に株の勉強をしてチャートに目を凝らしても、必ずしも勝てるわけではない。それよりも、ひたすらコツコツ買いためて、その株を持ち続けてきた人のほうがよほど大きな資産を築いているかもしれません」(以下、「」内コメントは株億さん)
従業員持株会で8億円を手にした女性も
そんな“コツコツ派”の代表格が「従業員持株会」で自社株を買い続けている会社員だという。これは上場企業の社員が毎月一定額で自分が勤務している会社の株式を積立購入していく仕組み。
「日経平均が5万円を超えた昨年来、株高を目の当たりにしてやる気満々の“にわか投資家”が増えましたが、実は『従業員持株会』でこれまでコツコツ買いためてきた人が“億り人”になっている可能性は高い。たとえば日立製作所などは、株価が10年前の10倍以上になっていて、従業員持株会を30年近くコツコツやってきてそろそろ定年を迎える、あるいは迎えたような人たちは間違いなく“億り人”になっていると思います。それも1億円どころか2億円以上になっている人もいるはずです」
伊藤忠商事が2025年9月に公開した「統合レポート」のなかで、岡藤正広・会長CEO(最高経営責任者)のメッセージには、こんなエピソードが記されている。
