“負けるのを覚悟で打つ”アニメファン
では、アニメを題材とした遊技機が多い現状について、パチンコ・パチスロユーザー、そしてアニメファンはどう感じているのか。
都内に住む会社員・Aさん(30代男性)は、パチンコ・パチスロ歴10年ほどのアニメファン。好きなアニメ作品の遊技機が登場した際には、必ずホールへ行って実際に打ってみるという。
「好きなアニメのパチンコやパチスロを打てるのは、単純にテンションが上がります。好きなアニメの機種だったら、多少負けても仕方ないと思える。正直、負けるのを覚悟で打っています」
そんなAさんだが、パチンコを打つようになったきっかけもやはりアニメだった。
「自分が大好きなアニメがパチンコになったことがきっかけで、ホールに通うようになりました。最初は何がどうなれば大当たりなのかもまったくわからず、全然楽しめなかったものですが、ネットでパチンコやパチスロの情報を調べ、その仕組みを理解するようになって、やっと楽しめるようになりました。自分の周りのアニメファンの中にも『パチンコ・パチスロの知識がまったくないから、打ちたくても打てない』という人はいます。パチンコ・パチスロ業界がアニメファンの新規ユーザーを開拓したいなら、初心者向けの施策が必要だと思います」(Aさん)
他方、パチンコ・パチスロに対してネガティブなイメージを持っているアニメファンがいるのも事実だ。前出の藤井氏はこう話す。
「パチンコ・パチスロが実質的に“ギャンブル”であるのは事実で、そこが否定的に捉えられるのは仕方がないと思います。実際に、自身の作品のパチンコ・パチスロ化を拒否する漫画家やクリエイターも少なくないですし、新作アニメの“製作委員会”に遊技機メーカーが入っていると、SNSでアニメファンから批判的な反応があることも珍しくない。
また、作品によって遊技機向きなものもあれば、そうではないものもあります。過去にはシリアスなテイストのアニメ作品を遊技機化してファンから反感を買った例もありましたし、原作に対するリスペクトを欠いた遊技機化で批判された例もあります。特に熱心なファンが多い作品を遊技機化する場合は、少なからずネガティブな反応があることを想定し、さまざまな面で配慮をしたうえで開発する必要があるでしょう」