EVモーターズ・ジャパンの社長を引責辞任した佐藤裕之氏(写真/共同通信社)
今回の引責辞任にも関係者から疑問の声があがる。
「佐藤氏は退任すると言いながらも『技術顧問』として会社に残留します。技術的な不具合やトラブルを見過ごしてきた責任は感じていないのでしょう。いったん身を潜めて世論の風当たりが収まるのを待って社長への返り咲きを狙っているのではないかという見方もされています」
EVMJに問うと、3月1日付で技術顧問に就任することを認め、具体的な役割については期限までに回答がなかった。
一方、“国産EVバス量産”はまだ諦めていないようだ。今回のリリースでも「国内生産への展望」として、「現行の並行輸入スキームから、国内一部製造、そして完全な国内生産へと段階的に移行する計画を具体化」させると強調している。
しかし、相次ぐ車両トラブルを受け、新規納車は続々とキャンセル。いくら経営トップが変わっても、安全体制が確保されない限り新たな買い手は見つからないだろう。
取材・文/加藤久美子(自動車生活ジャーナリスト)
※週刊ポスト2026年3月13日号
