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「超高級車の個人タクシー」はどうやって採算を合わせているのか

超高級車のタクシー、一度ぐらいは乗ってみたい?(画像はイメージです)

超高級車のタクシー、一度ぐらいは乗ってみたい?(画像はイメージです)

 トヨタのセンチュリーと言えば、まもなく行われる天皇陛下の即位パレードでも使われることが決まった超高級車。庶民には縁がない車だが、都内在住のTさん(40代・男性)は先日、終電を逃してタクシーを探している際、センチュリーの個人タクシーに遭遇した。Tさんは自宅までの道すがら、運転手の男性とおしゃべりする中で、採算が取れるカラクリを聞き出した。

「乗った瞬間、とりあえず『値段は同じなんですか?』と聞いてしまいました。運転手さんはその質問には慣れっこのようで、笑いながら『心配しないで下さい。料金は同じですから』と言ってくれました。そこで、とても失礼な質問ですが、『こんな高級車で儲けはあるんですか?』と聞くと、『全然儲かりませんけど、まぁ何とかやっています』いう返事でした」(Yさん。以下同)

 その時、Tさんは多少お酒を飲んでおり、家まではかなり距離があったため、興味津々で色々と尋ねると、運転手は嫌な顔ひとつせず、1つ1つ質問に答えてくれたという。

「車は中古を買うそうです。センチュリーのような最高級セダンは、社用車として使われることが多いということですが、新車を買った後、最初の車検が来たら手放してしまうケースがあるそうで、そういった車を割安で手に入れるルートがあるのだとか。

 そして、乗った客には必ず名刺を配るようにしており、一度乗った客が電話をくれたり、人に紹介してくれたりするため、ほぼ予約で埋まっているとのこと。接待で使われることが多く、毎日のように銀座や赤坂に行っているほか、常連客の中には、空港やゴルフの行き帰りに使ったり、別荘に行くのにタクシーを使ったりする人もいるそうです」

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