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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「ここは日本だ!」外国人客に日本語で説明し続ける飲食店の動画がSNSで話題に “インバウンド対応と言語”の問題をどう考えるべきか、ネットニュース編集者が考察

筆者がタイの屋台でシャコとカエルを食べたくて店員向けに描いた絵

筆者がタイの屋台でシャコとカエルを食べたくて店員向けに描いた絵

世界の中で「日本語はドマイナー言語」

 では、「郷に入っては郷に従え」「ここは日本だから日本語で対応するのが当然」という意見をどう捉えればいいのか。自分が海外に行った時のことを考えると、この2つは、ちょっと厳しい言い方だと実感できます。

「オレはイギリスで日本語で対応してもらえなかった」という意見もありましたが、これは英語が世界公用語だから仕方ないことでしょう。

 でも、たとえばフランスに行ってお店に入った時、英語を喋れるフランス人があえてフランス語で喋ってくる、といった経験をしたら、文句を言いたくなるはず。そのフランス人は「ここはフランスだ」「最低限のフランス語を覚えてから来い」と言いたいわけですよ。こうなったら、日本人観光客は旅行の口コミサイトやGoogleのレビューに「こちらがフランス語が分からないのを知っていて、わざと英語を喋らなかった。意地悪な店なので行かない方がいいです」なんて書いて「☆一つ」をつける人もいるのでは。

 ひとつ認識しなくてはいけないのは、フランス語ですら世界のマイナー言語であり、ましてや日本語はドマイナー言語です。外国人観光客が日本語を喋ることなんて、期待しない方がいい。一応日本人は義務教育で英語を学んでいるわけで、片言でもいいから英語で外国人に対応できない方が恥ずかしいのでは、と思うのです。

 それに、「ここは日本だ!」と主張する人は、いつも自分が訪問する国の基本的会話を習得したうえで行ってるんですか? どうせ「ありがとう」「こんにちは」「おいしい」ぐらいしか分からないのでは。中国に行けば「ニイハオ」「シェーシェー」「ハオツー」しか言わず、タイでは「コップンカー」「サワディーカー」「アロイ」ぐらい。

 ベトナム在住の日本人女性が今回の動画の件に関連し、Xに書いていたのは、「日本人観光客はベトナム人に対して英語で喋る」「ベトナム語を覚える気がない」ということです。それと同じなわけですよ。

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