宇良の取組には地元企業の懸賞の数々が
目の色が変わる
春場所初日、結びの一番となった豊昇龍対熱海富士の一番には40本の懸賞がついた。大の里対若隆景は26本で、宇良対正代は3番目に多い18本。安青錦対若元春の好カードより3本も多かった。
2日目は結びの大の里対熱海富士の42本に対し、宇良対欧勝馬は20本。豊昇龍対若隆景(18本)を2本、安青錦対義ノ富士(8本)を12本も上回っての2番目の数だった。
宇良には大阪市に本社を置くうどんチェーンの「グルメ杵屋」はじめ、箕面市の「箕面電設」、関西に70店舗ある「大阪信用金庫」などが懸賞を付けている。豪ノ山には大阪を中心にレジャー物件を管理する「賃貸のギャラント」や「大阪信用金庫」、藤ノ川にも関西一円に店舗を展開する「スーパー万代」や大阪・ミナミの焼肉チェーン「道頓堀みつる」などから懸賞が出ている。そのため藤ノ川には初日11本、2日目10本、豪ノ山には初日と2日目とも4本、朝紅龍にも初日3本、2日目4本の懸賞がついている。
当然ながら、懸賞金はその取組に勝利しないと手にできない。多くの懸賞を目の前にしたら、相手力士も目の色を変えてぶつかってくる。
「現役時代の高見盛(現・東関親方)や遠藤(現・北陣親方)は永谷園のCMに出ていたことで、永谷園が指名で懸賞金をつけた。そのため他の力士が懸賞金目当てに力を出してきたことで、高見盛や遠藤はなかなか安定した成績が残せなかったといわれている」(協会関係者)
2日目に横綱・大の里に勝った熱海富士が大量の懸賞を前に表情が一変したことがネットで話題になったが、3日目は郷土力士の藤ノ川との対戦で21本の懸賞がついた。横綱戦の懸賞を狙う力士のターゲットとなり3連敗した大の里は3日間で89本(534万円)の懸賞を逃している。
初日から3連勝した宇良は3日間で53本の懸賞を獲得し、3日目までの懸賞獲得本数で2番手につけている。3日間で金額にして318万円。この先も懸賞金狙いの対戦相手との間で熱戦が繰り広げられることになりそうだ。
