小学校受験で課される「行動観察」ではどこを見られているのか?(イメージ)
中学受験が過熱する中、小学校受験も注目が集まっている。昨今はペーパー試験を導入する学校も増えているが、「行動観察」という試験もある。いったいこれはどのようなものか。『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする。【シリーズ第1回から読む】
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小学校受験というと「コネクション入試」「親の職業を見る」というイメージもあるかもしれないが、それは誤解で、公平に能力を見る試験だ。なぜなら、導入が増えているペーパー試験は中学受験の前哨戦といっていい難しさで、学力をしっかりと測る。ペーパー試験はどんどんと難化している傾向にあるとされる。
ただ、このペーパー試験に関しては過去問題集が市販されているから書店に行けばその内容は把握できる。中学受験同様に必要な得点をとれば合格できる。前回記事ではこのペーパー入試に関して言及した。今回は「行動観察」について書きたい。
小学校受験には、行動観察といわれるベールに隠された試験がある。これが小学校受験が「ブラックボックス」「公平ではない」と指摘される原因のひとつだろう。
小学校受験の最難関は慶應の幼稚舎だ。この幼稚舎の入試にはペーパー試験がなく、行動観察、絵画制作と面接だけだ。ゆえにこの慶應幼稚舎の入試は「不透明感」が漂う。しかし、その内容を見れば最難関らしい内容になっている。慶應がペーパー入試よりも行動観察を重視する理由は、取材すると分かる。
ペーパー試験は対策をすればそれなりに得点がとれ、近年、差がつかなくなっているのが学校側の悩みの種だが、行動観察は差が出やすい試験だ。
