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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

財布を忘れて九州から上京した50代ガラケー男性が実感した“時代の変化” 東京の交通機関は「頭を下げれば、なんとかなる」の過去の経験が通用せずに四苦八苦

財布を忘れてもスマホがあれば交通機関で苦労することはなかっただろうが…(写真:イメージマート)

財布を忘れてもスマホがあれば交通機関で苦労することはなかっただろうが…(写真:イメージマート)

 今の時代、「外出時に財布を忘れても、スマホがあればなんとかなる」という状況だ。現金がなくとも、電子マネーやスマホ決済で交通機関を利用できるし、買い物もできる。では、スマホユーザーでなければどうなるのか──。ガラケー歴26年のベテランガラケーユーザーでネットニュース編集者の中川淳一郎氏(52)は、東京出張のため、自宅のある佐賀県唐津市を出た後、高速バスの中で財布を忘れたことに気づいた。とはいえ飛行機の時間は変えられず、取りに戻る時間もない……。そんな経験から気づいた“時代の変化”についてレポートする。

 * * *
 世の中の大多数の人からすれば「何をアンタは余計な苦労しているんだ」と思うことでしょう。とにかく、「財布がないだけでここまで大変なんか!」という体験をしたのです。もしもスマホがあれば、恐らくこんな苦労にはならなかったと思います。読者の皆さんもほぼ全員がスマホユーザーであることでしょう。ガラケー男でい続けると、結構苦労する、という浦島太郎的な話をしますね。ちなみに私が持っているのは、厳密には「ガラホ」(Android対応)ですが、通話とショートメッセージしか使っていないので、実質ガラケーです。「おさいふケータイ」とか使えるのかもしれませんが、使い方はわかりません。

 東京への出張のため、唐津の自宅を出て、博多行きの高速バスにまずは乗りました。途中、リュックの中を見ると、普段はあるはずの財布がない! この瞬間、バス代と博多から福岡空港までの地下鉄代をいかに払うか、を考えました。バス代は1200円、地下鉄代は260円です。

 地元のバス会社で、何度も利用しているため、恐らく運転手は私のことを分かっている。唐津にいる妻に1200円を営業所まで持っていってもらえばなんとかなるかもしれない、とまずは思いました。残りの260円については、地下鉄の職員に頼みこんでなんとかできるのでは……、とまで考えた。飛行機のチケットは購入済みのため、空港に行けばその後は確実に東京まで行けます。もしもスマホがあれば、モバイルSuicaなりで交通費は払えるでしょうが、私はそれができないのです。

 こうした状況だったのですが、僥倖なことに、普段のズボラが活きた! 私は財布の小銭入れのジッパーを時々開けっ放しにしてリュックに入れることがあるのですが、その時に小銭がリュックの中に落ちます。リュックの底に溜まったコインを確認したら、なんと1538円あった! これで合計1460円の福岡空港までの交通費は払えます。これで羽田空港までは行けます。

 そこで次の算段としては、羽田空港からなんとかして渋谷まで行って、弊社社員にお金を貸してもらおうと考えました。

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