今日もニンテンドー3DSをプレイする筆者
6月5日には任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch 2」が発売予定で、新しいゲーム機でプレイできるのを心待ちにしている人も多いかもしれないが、Switch 2には目もくれず、「ニンテンドー3DS」ばかりを楽しんでいるのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏(51)だ。中川氏は現在、「3DSを15台所有している」と語るが、なぜそんなに集めたのか。中川氏がゲーム機の進化と「一生モノの趣味」について考えた。
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「これ以上新しいゲームはできない……」そう悟ったのは、2004年、PS2(PlayStation 2)で『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』が発売された時のことでした。3Dのオープンワールドになっており、縦横無尽に町や城、ダンジョン、塔、フィールドを移動できるゲームです。VIIまでの平面プレイとは異なるものになっていました。
ワクワクしながらゲームを開始したのですが、15分ほど経つと絶望に至りました。というのも、私は方向音痴のため街の中で迷ってしまい、行きたい店や家には行けず、フラグ(ゲームを進行させるために必要な手順)となるコメントをまるで取れなかったからです。
その頃は『バイオハザード』『三國無双』『ワンダと巨像』『鬼武者』といったゲームが大人気でしたが、いずれも3Dのオープンワールドで私には無理。というわけで、PS2の後期以降のゲームは諦め、古いゲームのリメイクが多いニンテンドー3DSを自分のゲーム人生の最後にしよう、という判断を31歳の時にしたのでした。ですから当然PS3、PS4、PS5、Nintendo Switchも諦めました。当然、Switch 2にも興味ありません。ただ、『ドラクエIII』のHD-2DD版が昨年11月にSwitchで出た時は2Dでプレイ可能ということもあって、Switchを購入。今年の『ドラゴンクエストI・II』のリメイク版を買うのも楽しみにしています。あとはDL版で『ストII』シリーズは買いました。
私にとって重要なのは、3DS(DS含む)なら、昔のゲームをDLできるところと、昔のゲームをそのままパッケージ化されたものやリメイクしたソフトを購入できるという点です。最も長時間プレイしているのは『3DS三國志』(コーエーテクモゲームス)です。これは1995年にPC版で発売された『三國志V』のリメイクなので、2Dです。昨今の『三國志』は複雑過ぎて、PCでプレイするのも憚られる。「こういうのでいいんだよ!」と心の中で呟きながら日々プレイしています。多数の君主を多数のシナリオから選べるため、もう13年ほどやっていますがまったく飽きない。
あとはドラクエシリーズはDSのDL版で『I』『II』『III』を入れ、『IV』~『XI』はパッケージソフトを購入。ファミスタシリーズは4本で、『信長の野望』もある。さらには『コナミアーケードコレクション』と『ナムコミュージアム』いうレトロゲーム詰合せソフトもプレイしています。『イー・アル・カンフー』『スクランブル』『ギャラガ』『ゼビウス』『ドルアーガの塔』などがプレイできます。