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快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

《雪道の対応力を検証》シビアな状況で実感した「フォレスター」の真価 「ターボ」と「ストロングハイブリッド」を乗り比べてわかる走行性の違い

フラットな圧雪路をきっちりと掴んで速度を上げる1.8Lのターボエンジン搭載「スポーツEX」で快適に走る

フラットな圧雪路をきっちりと掴んで速度を上げる1.8Lのターボエンジン搭載「スポーツEX」で快適に走る

 初代モデルが1997年に登場して以来、スバルの「フォレスター」は正統派SUVとして6世代にわたって進化を続けてきた。そして今回、最新の6代目は「2025-2026日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。「走行性能、実用性、快適性、オフロード性能、そしてスバルが一貫して重視してきた安全性を高い次元で融合したSUVとして高く評価」というのが受賞理由であり、その実力や魅力のほどは一般路で十分に確認出来ていた。しかし、唯一未体験だったのは“スバルのお得意”の冬道。「フォレスター」の幅広い対応力を言うのであれば圧雪路や凍結路など、雪道というシビアな状況を試すことは必須だ。シリーズ「快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた」、自動車ライター・佐藤篤司氏が、群馬県北部にある雪道の特設路で“スバルの本領”を体験した。

冬道をスポーティに走るなら「スポーツEX」で軽快に

「フォレスター」の雪道試乗で向かったのは群馬県の北部、利根郡みなかみ町にある「群馬サイクルスポーツセンター」という観光施設。通称は「群サイ」であり、その名の通り、本来はサイクリングを楽しむ施設です。しかし、民間企業への譲渡以来、コースを自動車のテストやモータースポーツイベントなどにも開放。現在は運営会社の方針もあり、自動車による走行会などを中心に用いられているようです。そして自動車でサーキットコースを走行するには、コースを貸し切りにするか、ショップ主催の走行会に参加する必要があるとのこと。そうした状況下で最近は、自動車メディアやメーカーの試乗会なども行われ、「群サイ」の名はクルマ好きの間で知られた存在になっています。

 標高は約880mにある「群サイ」周辺にはスキー場も点在し、背後のそびえる越後山脈の向こうには雪国、新潟県があるという場所です。関東地方とはいえ、かなりの降雪がある上に、走行するコースは完全にクローズドになりますから、雪道走行を安全に行える施設といえます。今回の試乗会開催時には全周約6kmのコースのほぼ全域で圧雪路と少し深めの轍が出来るような雪道、そこに時折凍結路が入り交じるといった状態。天候も晴れていて雪道走行での実力を体験するにはいい条件が揃っていました。

 用意されたのは1.8Lのターボエンジンの「スポーツEX」と、2.5Lエンジンをベースとしたストロングハイブリッドの「Premium S:HEV EX」の2モデル。もちろん、どちらも4WDであり、タイヤは「ヨコハマタイヤ」の「アイスガード(iceGUARD)」です。もちろん氷上性能、雪上性能、持続性を追求したトータルバランスに優れた高性能スタッドレスタイヤシリーズが装備されています。雪道や泥濘地、深雪、急な下り坂などといった悪路や滑りやすい路面でエンジン、トランスミッション、そして4輪のブレーキを最適に制御し、脱出や安定走行をサポートする「X-MODE」も備わっています。一方でパワートレインも違うし、車重も100kgほどスポーツEXが軽い。これが走りのフィールにどのように影響するのでしょうか?

 最初の乗り出したのは1.8Lターボの「スポーツEX」。圧雪路や轍の路面はそれほどではありませんが、谷間や日陰といった凍結しやすい地形はより慎重に確認しながら、1周目はかなり慎重に走行。やはり日陰部分は完全凍結し、路面の「ゴツゴツ」という感触が伝わってきます。雪の下がアイスバーンになっている証拠であり、慎重な速度コントロールが求められる状況です。それでも雪道というフォレスターの“得意分野”では、やはりスポーツの軽快さが際立ちます。慣れてくるとクルマの向きをある程度自分の意志に従って変えられる軽快さが心地よくなってきます。

「これが軽さの利点なのか」と徐々に納得していきます。雪のないオンロードでも感じた「スポーツEX」の軽快な走りは、雪道という条件下でも健在で、ドライバーとの対話密度の高さを感じます。ただ、こうした軽快な楽しさは、やはり調子に乗ると危険だし、扱いにくさにもつながる場合もありますが、ノーマルの4WD制御によって十分に安定して走れます。その“つねに助けられている安心感”は本当に心強いものがあります。なお、今回のような路面状況でも「X-MODE」の出番はほぼ無いと思えるほど、ノーマルの4WD制御は優れています。

圧雪路と凍結路が入れ替わりながら連続するコースを軽やかに駆け抜ける「スポーツEX」。ボディのしっかり感もあり、雪道でのコントロール性の高さが際立つ

圧雪路と凍結路が入れ替わりながら連続するコースを軽やかに駆け抜ける「スポーツEX」。ボディのしっかり感もあり、雪道でのコントロール性の高さが際立つ

最低地上高は220mmとかなりたっぷりと確保。「フォレスター」の走破性の良さで深めの轍もクリアできる

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轍や凍結路がめまぐるしく入れ替わるコースをモーター駆動のトルクを生かしながら走るハイブリッドの「S:HEV」

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