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快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

《雪道の対応力を検証》シビアな状況で実感した「フォレスター」の真価 「ターボ」と「ストロングハイブリッド」を乗り比べてわかる走行性の違い

“やっぱり雪道はスバルだ”と言わしめるパフォーマンス

 一方、ハイブリッドは明確にキャラクターが異なります。試乗したストロングハイブリッドモデルの「Premium S:HEV EX」には19インチの装着車(スポーツEXは18インチ)でしたが、これがフィーリングに影響しているのでしょうか、18インチに比べてトレッドの粘りが少し薄い感じと言いますか、雪の路面の追従性に不安がありました。もちろん「スポーツEX」よりも100kg重いこともフィーリングに影響を与えていることを併せて理解しながら「18インチのほうが雪道との相性は良い」という印象。

 足回りが多少バタつく場面はあるものの、挙動が破綻するわけではなく、制御がしっかり介入している印象で、ハイブリッドならではのスムーズでトルクフルな加速フィールのまま速度が上がっていきます。速度の上がり方が非常にスムーズで、実速と体感のギャップがあり、気がつくとそれなりの速度に達していて、慌てて安全圏内にまで速度を落とすような場面がありました。それでも相対的な乗り味は上質志向で雪道もゆったりと走れるのです。確かに雪道でのコントロール性を楽しんだりするという点では1.8Lターボは、より魅力的かもしれません。ただ、誰もがそうした走りを求める訳ではありませんし、リスキーでもあります。燃費の良さと安全に安定した雪道走行を求める、例えばファミリー層などには、ストロングハイブリッドという選択が合っているといえます。

 それにしてもスバルの4WDの凄さというか、圧倒的な安定感が際立っていることに改めて気がつく試乗でした。結果として最新の「フォレスター」も“やっぱり雪道はスバルだ”と言わしめるだけの安心感のあるパフォーマンスを示してくれたのです。その反面、スバルならではの特性は、雪道を始め多くの路面状況で大きな武器になるのですが、同時に気づけば速度が上がりすぎているという側面もあります。ドライバーが冷静さを失った瞬間がもっとも危険であり、「我に返るタイミング」が重要だと改めて認識できました。
 
 こうして雪道でレベルの高い走りを披露してくれた「フォレスター」に興味がわいたと思いますが、間もなく(2026年春頃)に予定されている年次改良によってグレードの整理統合や装備の見直しが行われそうです。現段階(3月15日時点)では、まだメーカーからの公式な発表はありませんが、すでにディーラーでは、今度の年次改仕様の商談が進められているようです。例えばアイサイトXを搭載したモデルの価格が下がったり新グレードがついかされるなどと言った話も聞こえています。別にセールスの手伝いをするわけではありませんが、購入を検討している方は納車待ちの時間を少しでも短縮するためにも、即行動かもしれません。

WLTCモード燃費18.4km/lのストロングハイブリッドモデル「Premium S:HEV EX」に乗り換え、圧雪路を力強くスムーズに走り抜ける

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発進からスムーズに加速し、常に安定して路面のつかむ感じのストロングハイブリッドの「Premium S:HEV EX」。雪道ではモーターの特性を生かした走りが安定感を実現

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「Premium S:HEV EXプレミアム」には19インチのスタッドレスタイヤが装着

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がっちりとした骨格があるからこそ、4WDとしての安定したパフォーマンスを発揮できる「フォレスター」。本格派SUVと呼ばれる所以でもある

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【プロフィール】
佐藤篤司(さとう・あつし)/男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書「クルマ界歴史の証人」(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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