後ろの組にキャディが付いていたら、当然制止していたはず。事故が起きればキャディの過失により、ゴルフ場も使用者責任を負うことになります。ただ、ゴルフ場の詰め込みの責任ですが、以前のゴルフブームの際、私も5分間隔を経験しました。その経験上、間隔を短くしたせいで、待ちきれないから打ち込むプレイヤーの存在が予見できる極端な場合を除き、責任は問えないと思います。
打球事故による損害賠償は、通常の不法行為の場合と同様に治療費の他、休業損害や慰謝料の請求が可能です。後遺症があれば、その賠償も請求できます。
ともあれ、待たせている理由が自分の組のプレーが遅いからだと自覚していたり、後方の組がせっかちで不安を感じたときは、ティーグラウンドで気持ちよく順番を譲り、自分たちのペースでゴルフを楽しまれたらいかがですか。
【プロフィール】
竹下正己(たけした・まさみ)/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。
※週刊ポスト2026年4月3日号