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【徹底解剖】「中国スパイ養成機関」の全容 海外での諜報活動を集約する「国家安全部」は17部署・10万人規模 中国人の活動を監視する「安全部」は海外に秘密警察署を展開

世界最大規模を誇る中国の諜報機関を徹底解剖(習近平氏。写真/新華社=中国通信社)

世界最大規模を誇る中国の諜報機関を徹底解剖(習近平氏。写真/新華社=中国通信社)

 世界各国でスパイ工作を繰り広げる中国の諜報機関は、どのような組織なのか。各国のインテリジェンス研究で知られる政治学者の小谷賢氏(日本大学大学院危機管理学研究科教授)が解剖する。

海外での諜報活動は「国家安全部」に収斂

 中国には大きく党と政府、軍それぞれに諜報部門がある。

 共産党中央委員会直属には「中央統一戦線工作部」があり、人民解放軍は「総参謀部」のもとに情報局(旧第2部)と戦略支援部隊(旧第3部)が、政府にあたる国務院には「公安部」と「国家安全部」が置かれている。

 戦前からある中央統一戦線工作部は中国共産党の思想を広めるプロパガンダを主な目的として設立され、現在はサイバー空間での偽装工作を担当している。ただしそれぞれの組織は重複して活動する領域が多い。これは中国特有の政治文化による。どの組織も上だけを向いて仕事をするため、何でも情報を集めて手柄を立てようとするのだ。他の組織の領分など配慮せず、ライバル視し合い、他の組織が何をやっているかもわかっていない。

 それでも海外での諜報活動は「国家安全部」に収斂されるようになってきている。

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