“楽しみ方”をいかにして伝えるか
無料でパチンコ・パチスロを体験できる「お試しプレイ」は、未経験者にとってはありがたいサービスとなるだろう。しかし、一方で不安な材料も少なくないという。
「今回のプレテストでは参加するホール1店舗あたり、20台以内でお試しプレイを提供できるということですが、当然ホールとしてはその台数分の売上がなくなる。設置台数が少ない中小規模のホールとしては、お試しプレイに参加するのは簡単ではないと思います。
また、あくまでもパチンコ・パチスロの楽しみを知ってもらうためのものなので、少なくともパチスロについては高設定台が設置されそうです。そうなると、既存のパチスロユーザーが『設定6を打ってみたい』『設定6の挙動が知りたい』という理由で、お試しプレイの台を打つ可能性も高いと思います。未経験者向けのはずが、蓋を開けたら既存ユーザーばかりが打っていた……なんてことにもなりかねないでしょう」
未経験者に無料で体験してもらい、パチンコ・パチスロの楽しさを知ってもらうためのお試しプレイだが、そもそも“打ち方すらわからない”という事態も考えられる。“打ち方”や“楽しみ方”をいかにして未経験者に伝えるかも重要なはずだが、そこにも問題点があるという。
「昨今のパチンコ・パチスロは出玉システムが複雑化する傾向にあり、既存のユーザーであっても、新機種を打った時に“何が行われているかよくわからない”ということも珍しくない。それが未経験者ともなれば、楽しさを味わうまでに至らない可能性も高いのでは。
だからこそ、誰かが打ち方や楽しみ方を丁寧に説明する必要があると思うのですが、それを誰が担うのか。忙しい店員がつきっきりで教えることも非現実的です。また、未経験者がパチスロの“目押し”ができず、ボーナス図柄を揃えられないという状況は十分に想定できますが、店員が客の代わりに目押しをして図柄を揃えることは、全国的に禁止されています。お試しプレイをやってみたはいいけど、未経験者にあまり優しくないという結果になる心配はぬぐえません」
これまでにはなかった新たな試みであるがゆえに、不安材料も少なくない「推しの日」。後編記事【パチンコホール業界が実施するアニメファン向け「推しの日」イベント 目玉となる「限定グッズ」が必ずしも新規ユーザー獲得につながるとは言い切れない事情】では「推しの日限定賞品」について掘り下げる。
(後編につづく)