定年後に働かずにもらえるお金39(その2)
企業の人事部勤務だった男性が「包丁研ぎ」で月10万円以上稼ぐ
定年退職後に活かせるのは現役時代の「仕事」や「資産」ばかりではない。趣味など“好きなこと”を「お金」に変える発想を持つことも鍵になる。前出の藤木氏が言う。
「趣味の知識などを学びたい人に教える講座をオンラインや対面で開くことができる仲介サイトもあります。受講料は自分で設定が可能で、私が話を聞いた『包丁の研ぎ方講座』の講師の男性は、現役時代は企業の人事部勤務でしたが、趣味の包丁研ぎを対面講座で開き、月に10万円以上の収入を得ているそうです」
趣味の成果物を「販売」する方法もある。
「写真が趣味の高齢男性なら、例えば無料写真素材を提供するサイトに登録・審査後に公開されると、ダウンロードされるたびに3~11円の報酬が得られます。1回あたりは低額ですが、写真が公開されれば放っておいてもお金が入ってくる仕組みです」(同前)
趣味の盆栽や昆虫など、自宅で育てた動植物も対象だ。前出・山野氏の話。
「ヘビやトカゲなど、爬虫類の生き餌として需要のあるゴキブリの一種『デュビア』の養殖をしている人もいる。成虫100匹で1000~2000円、高級なものだと同7000円ほどで売買されています」
飲食店巡りが好きなら、「覆面調査」のモニターマッチングサイトに登録するのも手だ。
「飲食代金などは立て替えて支払い、領収書などを提出して簡単なアンケートに答え、5000円程度を上限に支払額の一部が返金される仕組みです。割安で好きな食事やサービスが受けられるのがメリットです」(同前)
(第3回につづく)
※週刊ポスト2026年5月1日号
