身近な存在となった「配信者」
学研教育総合研究所が発表した『小学生白書2025』の調査結果で、小学生の『将来つきたい職業』1位は「ネット配信者」だった。YouTuberやインフルエンサーが身近な存在になるなかで、近年小学生の“夢”として上位に食い込んでいたが、ついに1位に躍り出た格好だ。その背景について、同研究所所長の川田夏子氏に話を聞いた。
申告制にしたことで浮かび上がった子供たちの職業観
1989年から発表されている『小学生白書』。川田氏は、これまで記載してある職業の中から「一択」だったものを、子供自身に「なりたい職業を2つ選んでもらう」という“申告制”に変えたことが、「ネット配信者」という職業の順位を押し上げた理由の一つだと見る。
「申告制にしたのは、選択肢として掲げた職業の数が60種以上と多様になり、実際にどの程度職業名が理解できているのかも知りたかったためです。2つまでという幅ができたことで、『○○と、YouTuberなどネット配信者』とした子供が多く、結果的に配信者が1位になったのではないかと思われます。例えば『パティシエ』を挙げた子どもが2つ目に『YouTuber』を挙げる、というケースもありました」(川田氏、以下「」内同)
職業の多様化や副業が当たり前となる時代、「子供のだれもが一度は想像する職業」として、配信者が選択肢に入っていることがうかがえる。なお、川田氏によれば「ネット配信者」という表現でまとめられているが、ほとんどはYouTuberが占めているとのことだ。
