子どもYouTuberのモッパン動画に孕むリスクとは(Getty Images)
韓国語の「食べる+放送」が語源で、配信者が大量の食事を美味しそうに食べる様子を流すモッパン動画や、咀嚼音をコンテンツとするASMR動画。従来から世界的に人気を博しているジャンルだが、昨今、目立つようになってきているのが“子どもによる配信”だ。
たどたどしい言葉や、かわいらしさ、無垢で新鮮な反応などが注目を集め、再生回数も伸びやすい一方で、「子どもを使って稼ぐ」という親の姿勢への批判の声も少なくない。子どもの食事動画の実態と、それが孕むリスクについてレポートする。
塩分過多、高カロリー食材を食べる演出に心配の声
TikTok、YouTubeショート、Instagramのリール動画などで、日頃から子どものモッパン、ASMR系動画を視聴している女性・Aさん(30代・会社員)。彼女がこうしたコンテンツを視聴するようになったきっかけは、SNSのレコメンド機能だった。
「もともと韓国人の有名モッパン動画が好きで、昔からYouTubeで視聴していました。子どもの配信は、おそらくその履歴からのレコメンドで流れてきたのだと思います。小学校低学年くらいの女の子が、『今日は○○、食べていきまーす!』と元気にあいさつし、高性能マイクの前で小さなトングを使いながら食べ物を口に運ぶんですよ。
咀嚼音を強調する演出は大人のASMRにも引けを取らないし、完成度も高い。ただ、気になるのが、明らかに塩分やカロリーが高そうなメニューを大量に摂取しているケース。サーモンやえんがわなどの食材に、日本、韓国、フランス、アメリカなど、世界各地のソースをつけて順番に食べていく……。健康面が心配になります」(Aさん)
なかにはまだ言葉もたどたどしい、幼稚園児ほどの女児が母親と一緒に咀嚼動画をアップしているケースもあるという。こうした親子での投稿には、「ほほえましい」というコメントが寄せられているものの、危機管理の面で疑問を感じることもあるという。
