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ビジネス

「あっちは110円で、こっちは100円?」同じ飲料でも自販機の販売価格にばらつきがあるのはなぜ? コカ・コーラに聞いた“自販機ビジネス戦略” 同社が見出す「世界最大の無人小売りネットワーク」の価値

自販機のなかになぜ「お得」商品があるのか

自販機のなかになぜ「お得」商品があるのか

 手軽に水分補給をしたいときに、重宝する清涼飲料水の自動販売機。価格は500mlペットボトルのコーラが190円、緑茶が160円、炭酸飲料の350ml缶が150円などといった定価で、割引のあるスーパーやディスカウントストアより高いイメージが強いが、なかには「100円均一」という自販機や、さらには一台の自販機でも「ワンコインコーナー」として100円商品が3つ並んでいたり、「スペシャルプライス!お買い得」と、本来150円の商品が130円で売られたりする。

 なぜ、自販機ごとに価格がまちまちになる事態が発生するのか? それを知るために、まずは自販機の「定価以下」商品の実態やそこに書かれているPOPの文言を調べてみた。

10か所の自販機を調査したところ価格もPOPもまちまち

 調査したのは、佐賀・唐津の商店街・飲食街と唐津駅構内にあった、コカ・コーラ ボトラーズジャパンの自販機、合計10台である。正規料金は、「コカ・コーラ」(500ml)は190円、「ファンタ」(500ml)は170円、「アクエリアス」(600ml)は180円、「ジョージアブラック」(500ml)は180円、「ジョージアカフェラテ」(500ml)は190円だ。そうしたなかで、「スペシャルプライス!!お試し価格」というPOPがついていたのは「やかんの麦茶」(650ml)140円、「い・ろ・は・す」(540ml)130円の2種類。

 ほかにも「ニコニコプライス お手頃価格!オススメ」コーナーでは、170ml缶の「ジョージア」が100円か110円。下段左端の何らかのコーナーにも入っていない「ファンタ」と「コカ・コーラ」の250ml缶は110円だ。なお、「九州限定 今だけお得なワンコイン!¥100」という広告を貼った自販機もあったが、この自販機では「ジョージア」の170ml缶はすべて100円だった。

 こうした広告がない自販機でも「ワンコインコーナー」はあり、同様に「ジョージア」の170ml缶が100円。「コカ・コーラ ゼロ」(350ml缶)と「アクエリアス スパークリング」(350ml缶)、「スプライト」(350ml缶)が120円という自販機もあった。

 上記「やかんの麦茶」は「スペシャルプライス!お試し価格」のPOPがなくても140円の自販機があったり、「コカ・コーラ」の250ml缶が110円の自販機から、100メートルほどしか離れていない自販機では100円で販売していた。

 なぜこんなに狭い商圏で価格が異なるのか。買う側としては10円でも安ければ何十メートルか先の自販機を目指したくなるかもしれないが、とにかく価格の基準とラインナップがよく分からないのだ。

次のページ:コカ・コーラに聞いた価格の基準

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