先週の日経平均は前週末比2990.43円高
投資情報会社・フィスコが、株式市場の5月25日~5月29日の動きを振り返りつつ、6月1日~6月5日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は前週末比2990.43円高(+4.7%)の66329.50円で取引を終了した。中東和平交渉の進展期待で週初から大幅高の展開となる。トランプ米大統領が、イランとの戦闘終結に向けた合意が「まもなく発表される」とSNSに投稿、AI・半導体関連を中心に上値追いの勢いが強まり、日経平均は高値を大きく更新して65000円台乗せとなった。その後週央にかけても、AI・半導体関連の一角に過熱警戒感が意識されたが、中東情勢の緩和期待を背景に底堅い動きが続いた。
週後半にかけて一時伸び悩む場面も見られた。AI・半導体関連株の多くに利益確定売りが集まる状況となった。米国とイランの軍事行動の応酬が伝わったことで和平交渉への期待が後退したほか、翌日のMSCIリバランスを控えて需給懸念もやや先行したとみられる。ただ、売り一巡後は押し目買いが優勢となっており、週末はMLCC銘柄を中心としたAI関連株物色が再燃、1636円高と大幅高になっている。米国とイランが停戦期間を60日間延長し、イランの核問題を協議する覚書を交わすことで合意したと伝わったことも安心感につながったようだ。
AI関連株の活況が継続、先週は目標株価引き上げの動きが観測された武蔵精密<7220>が70%強の急騰となったほか、MLCC関連を中心とした電子部品株を買い進む動きが強まった。村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>、TDK<6762>などの大手電子部品株が軒並み20%以上の大幅上昇となっている。MLCC関連では中小型の材料株にも物色の矛先が向かう形となった。一方、フジクラ<5803>や古河電工<5801>などがマイナスサイドとなったほか、日東紡績<3110>も10%超の下落、AI関連株も循環物色の様相を呈してきている。決算発表、並びに、各種説明会などは今後一巡してくるとみられ、徐々にポジティブ材料の表面化が少なくなる中、過熱感を伴いながら上昇してきたAI関連株には今後の反動を警戒したい局面でもある。中東の和平協議の進展は、AI関連一極集中相場の転機になる可能性もあると考える。
一方、AI関連株一極集中相場が終焉した場合、出遅れ銘柄への資金シフトは活発化すると考えられ、全体相場の下支えとなろう。日経平均にとってはネガティブに働くものの、NT倍率の低下を伴って、投資マインドを大きく冷やす流れには至らないだろう。ここまで出遅れ銘柄に関しては、AI関連株への資金集中という需給関係から、リバウンドの動きも強まりにくかったと考えられる。ちなみに、6月は後半にかけて株主総会が集中することになり、アクティビストファンド保有のバリュー株などに関心が向かいやすいと考えられる。また、6月は配当金が支払われるタイミングでもあり、この面でも、再投資の対象となるバリュー株が優位になってくると考えられる。
