先週の日経平均は前週末比568.08円安
投資情報会社・フィスコが、株式市場の6月8日~6月12日の動きを振り返りつつ、6月15日~6月19日の相場見通しを解説する(12日19時執筆)。
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先週の日経平均は前週末比568.08円安(-0.9%)の66020.04円で取引を終了した。週初は2563円の大幅下落、今年2番目、史上5番目の下げ幅を記録した。前週末の米国市場では、雇用統計が予想以上の上振れとなったことで利上げ観測が高まり、半導体株指数(SOX指数)が10%強の急落となった。週明けの東京市場でも、人工知能(AI)・半導体関連株に売りが波及し、指数を大きく押し下げることとなった。AI関連株に対する過熱警戒感の強まりなども反映される形になったとみられる。
その後も、AI関連株の戻りが鈍い状況が続いたほか、中東情勢の緊張感の高まり、日銀の6月利上げ観測の強まりなどから日経平均の調整が続き、11日には一時62335円まで下落する展開となった。ただ、11日は安値から1881円高と切り返す形で取引を終え、週末も一時2848円高と67000円台まで上昇する場面があった。AI・半導体関連株に対する押し目買い意欲の強さが改めて意識される状況になった。なお、週末は、トランプ米大統領がイランとの戦闘終結に向けた合意が数日以内に最終決定に至るとの見通しを示したことが買い材料視された。
12日には米国市場でスペースXが新規上場。調達額約750億ドル、時価総額約1.77兆ドルという前例のない規模の大型上場となり、市場全体へのインパクトも大きくなるとみられる。株価上昇がマーケットへの起爆剤となるのか、あるいは他の銘柄への換金売り圧力が意識されてくるのか、当面は様子見も必要になると考える。ちなみに、MSCIでは上場後10営業日でグローバル・スタンダード指数へ早期組み入れを行う方針としているほか、ナスダック100は15営業日で指数に反映されるようだ。また、アクティブファンドでもリバランスが強まるとみられ、その際にはとりわけ、ここまで上昇が続いてきたAI・半導体関連銘柄が乗り換えの対象になりやすいとみられよう。一方、グロース市場の宇宙関連銘柄は総じて調整一巡感も意識され、スペースX上場とともに再度上値追い姿勢を強めてくるようならば、プライム市場の宇宙関連にも波及効果が期待できよう。なお、大型IPOによって需給懸念が大きく強まるような展開となれば、今後のアンソロピックやオープンAIの上場時にも、同様に警戒感が強まりやすくなるとみられる。
3月末比で日経平均は29.3%の大幅上昇となっているが、この期間、プライム市場のほぼ半数近い銘柄はマイナスパフォーマンスとなっている。AI関連株一極集中の流れが続いている間、こうした銘柄はリバランス売りの対象となり、出遅れ感が顕著となっている状況だ。ただ、長期的な視野で見れば、このような出遅れ銘柄は格好の押し目買いチャンスとも受け止められる。先行き予断を許せない中東情勢ではあるが、状況の改善は一極集中相場是正のきっかけにつながるとも考えられ、徐々に出遅れ銘柄への関心を高めていくべきであろう。
