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キオクシアvs東京エレクトロン「急騰AI関連株」でなぜ差が生じたか 決算から見える収益構造の違い

「AI関連株」としてキオクシア同様、注目を集める東京エレクトロン(時事通信フォト)

「AI関連株」としてキオクシア同様、注目を集める東京エレクトロン(時事通信フォト)

 半導体メモリー大手・キオクシアホールディングスの株価急騰が、株式市場の注目を一身に集めている。2024年12月の上場から約1年半で株価は70倍超の水準となり、時価総額も60兆円規模にまで膨れ上がった。AI・半導体関連銘柄は日経平均株価の上昇に大きく寄与しており、その文脈で半導体製造装置大手の東京エレクトロンも注目されているものの、この1年半の株価上昇は3倍程度と、キオクシアとは大きな差が出ている格好だ。なぜ両社の株価上昇ペースにここまでの差がついているのか。両社の決算から読み取れる収益構造の違いについて考察し、今後の展望を分析する。

売上規模は近いが、利益の出方は大きく違う

 まず、両社を「AI関連株」という同じ棚に置く前に、決算の土台をそろえて見たい。キオクシアの2026年3月期売上収益は2兆3376億円。東京エレクトロンの2026年3月期売上高は2兆4435億円で、売上規模の差は1059億円にとどまる。規模だけを見ればそこまで大きな差はない。

 ところが、利益に目を移すと景色が変わる。キオクシアの2026年3月期営業利益は8762億円、営業利益率は約37.5%だった(※キオクシアの営業利益は企業が独自に算出し、一時的な費用を除いた“継続的な収益力”とされるNon-GAAPベース、以下同)。一方、東京エレクトロンの2026年3月期営業利益は6249億円、営業利益率は約25.6%。キオクシアの利益率は、東京エレクトロンを11.9ポイント上回る。売上規模が近い一方で利益率に差が出ていることは、両社の稼ぎ方の違いを考えるための前提として認識しておくべきだろう。

キオクシア利益増の構造

 キオクシアの利益率を押し上げた要因は、数量の伸びだけでは説明しにくい。2026年3月期第4四半期を見ると、売上収益は1兆29億円、営業利益率は59.7%に達した。同じ四半期に、販売単価は2倍以上に上昇した一方、出荷量は約10%減少している。

 売上の中身も変化を映している。NANDは、電源を切ってもデータを保存できる半導体メモリーで、SSDはそのNANDを使った記憶装置である。第4四半期の売上構成では、SSD・ストレージが60%を占め、スマートデバイス向けカテゴリの34%を上回った。同社は、AI向けデータセンター・企業向け需要がNAND市場の拡大を牽引すると説明しており、キオクシアの業績変化は、価格上昇とSSD・ストレージ中心の売上構成が重なったものとして見ることができそうだ。

 では、東京エレクトロンの稼ぎ方は、同じAI需要の中でもどの分野と連関しているのか。

※本記事作成には一部に生成AIの技術を活用しています。

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