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【第2のキオクシアを探せ】売上高1兆円超えの半導体検査装置メーカー・アドバンテスト 成長鈍化に見えかねない業績予想を“高成長の終焉”と判断するのは早計

アドバンテストの決算データを分析(Getty Images)

アドバンテストの決算データを分析(Getty Images)

 最高値圏にある日経平均株価だが、激しい値動きも目立つ。その主因となっているのが、急騰で注目を集めたキオクシアホールディングスなどのAI・半導体関連銘柄の動きだ。半導体テスタ(検査装置)で高い世界シェアを誇るアドバンテストもその一角である。2026年3月期は約44%という営業利益率を叩き出し、当期利益は前期比132.9%増を記録した。そうしたなかで、2027年3月期の当期利益は前期比24%増を見込んでいる。この数字を、どう評価すればよいのか。はたして、「第2のキオクシア」となり得るポテンシャルはあるのか──。

好決算は何によって支えられていたのか

 アドバンテストの2026年3月期は、売上高1兆1286億円、営業利益4991億円、当期利益3754億円だった。営業利益率は44.2%で、前期の29.3%から大きく上がっており、売上高や営業利益などが連結会計年度で過去最高額を更新した。ただし、全社業績が一様に伸びたというより、利益の厚みは中核のテストシステム事業に偏っている。同事業の売上高は1兆194億円、セグメント利益は5188億円で、セグメント利益率は約50.9%に達した。

 中身を見ると、高性能SoC向けの伸びが大きい。SoCはCPU、GPU、AIアクセラレータなど複数の機能を1つに集積した半導体であり、こうした高性能SoCでは、機能が複雑になるぶん検査難易度が上がりやすい。AIデータセンターなどで使われる高性能計算用途やAI関連半導体の需要の拡大が、検査に必要な「高性能SoC向け半導体テスタ」需要につながっている格好だ。また、記憶用半導体を検査するメモリテストシステムでも、高性能DRAM向けを中心に販売が堅調だった。2026年3月期の高利益率は、AI関連の追い風そのものだけでなく、採算の高い製品ミックスに支えられていたと読める。

24%増益予想は本当に弱いのか

 次に、同社が発表している2027年3月期の予想を見る。会社予想は、売上高1兆4200億円、営業利益6275億円、当期利益4655億円である。前期比では、売上高25.8%増、営業利益25.7%増、当期利益24.0%増となる。

 当期利益の増益率だけに着目すると、2026年3月期は当期利益が前期比132.9%増だったのに対し、2027年3月期予想は24.0%増にとどまるため、鈍化していると感じる投資家もいるかもしれない。ただし、比較対象となる2026年3月期は、すでに営業利益率44.2%の高水準だった。会社は、その上で2027年3月期も売上・利益ともに過去最高を更新する見込みとしている。

 抑えておきたいのは、利益率の前提だ。2027年3月期予想の営業利益率は、前期実績と同じ水準の44.2%である。つまり、高い利益率を維持したまま売上規模を広げる見通しということだ。

 そのうえで、研究開発費は前期の781億円から1000億円へ増やす見込みだ。増益率だけを見れば伸びは鈍るが、売上を伸ばし、研究開発費を積み増しながら営業利益率44%台を保つ計画として見ると、単純に弱い数字とは言いにくいだろう。

 では、その売上成長を支える市場の広がりと、製品別の増収余地はどこまで見込まれているのか。

※本記事は一部に生成AIの技術を活用しています。為替レートは1ドル160円で換算。

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