「見るだけ」でも楽しめる“ゆるさ”
別の大学に通う大学生の男性・Bさん(18歳)は、別の理由から「BeRealよりもセットログが気に入っている」と語る。
「BeRealは、通知が来たタイミングで自分も投稿しないと、友達の投稿が見られない仕組みなんですよ。だから『見るだけ』の利用がしづらくて、自分の日常の情報も差し出さないといけない。でもセットログはそういった縛りがありません。同じ時間を過ごしていなくても、友達の1日を時間軸で見られる自由さが魅力です。僕のように、SNSに積極的に投稿したくないタイプでも、友人の投稿を楽しめる“ゆるさ”が良いんですよね」(同前)
日常を共有しているのは“保護者の見えないところ”
このように、ティーンに急速に広がるセットログ。人気アイドルらも公式のセットログを始めるなど、新たな宣伝ツールとしても存在感を示している。だが、子どもたちが利用するにあたって、注意すべき点はないだろうか。
子どものネット利用に詳しいメディア研究者・Cさん(30代女性/大学教員)は、「過度に警戒する必要はないでしょう」と前置きしつつも、「親世代には見えにくいリスクがある」と注意喚起する。
「セットログは不特定多数に向けてバズを狙うSNSというより、仲のよい友達同士で日常を共有するアプリです。その意味では、炎上や拡散を前提としたSNSとは性質が違います。ただし、動画には制服、駅名、部屋の中、学校の持ち物など、本人が意識していない個人情報が映り込むことがあります。実際に起こっている事例として、親しい友人同士だからと悪ふざけが加速し、トイレや入浴中の様子をセットログに載せるケースもあります。こうした投稿は、当然、保護者が目にしないところで行われているわけです。
また、信頼できる友達だけの空間だと思っていても、投稿のスクリーンショットや保存、別アプリへの共有が起きる可能性があります。つまり、内輪の投稿が、X(旧Twitter)など拡散性の高いSNSに転載されることで、一気に炎上につながる可能性もあるわけです。保護者は頭ごなしに禁止するのではなく、“どこまで映していいか”“知らない人に共有していないか”など、投稿のマナーやルールを一緒に確認することが大切ですね」(Cさん)
ティーン世代が友達とつながっている感覚を得られるセットログ。新たなトレンドとして若年層に浸透しているが、「盛らない日常」を見せ合うからこそ、そこに映り込む情報から個人情報が特定されないように注意したい。