手法が定まらず軸がブレていく
また、時間がない状態で相場に向き合うと、判断に余裕がなくなります。
本来であれば、環境認識を行い、ルールに沿った条件が揃うまで待つべきところで、「今しか見られないから」という理由だけでトレードをしてしまう。これは技術の問題ではなく、時間に追われていることによる判断の歪みと言えるでしょう。
さらに厄介なのは、時間がない人ほど「効率化」という言葉に振り回されやすい点です。
短時間で勝てる手法、簡単に利益が出る方法、再現性の高いサイン。こうした情報を探し続けることで、手法が定まらず、軸がブレていきます。
結果として起こるのは、エントリー基準が毎回変わり、負けた理由がはっきりしなくなることです。そのため、改善点が見えないという状態に陥ります。これは時間がないこと以上に、トレードを不安定にします。
時間がない人ほど「やることを減らす」
ここで重要なのは、時間がない人ほど、やることを減らさなければならないという点です。
監視する通貨ペア、分析方法、トレードする時間帯。これらを絞らずに「空いた時間で何とかしよう」とすると、かえって負担が増えます。
本来、副業トレードにおいて時間は「増やすもの」ではなく、「前提条件」として受け入れるものです。時間的な制約の中で、どうすれば判断を減らせるか。どうすれば迷わずに済むか。その視点が欠けていると、時間がないほど不利になります。
時間が限られている人が目指すべきなのは、「いつでも相場を見られる状態」ではありません。「見られる時間が限られていても、一貫して迷わず行動できる状態」です。
そのためには、チャートに張り付くことを前提としたトレードスタイルを疑う必要があります。
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※黒田雄士・著『副業FX~定時上がりの指値トレード~』を元に一部抜粋して再構成
【PROFILE】
黒田雄士(くろだ・ゆうじ)/オーケーインテリジェンス合同会社CEO、グローバルリンクアドバイザーズ株式会社アナリスト。FXトレード月利25か月連続プラスを達成するなど高い運用実績を持つ。『最強の兼業トレーダー』育成を目指すomukuroファームを立ち上げ、のべ1500人以上を指導。2026年6月25日、自身初の書籍『副業FX~定時上がりの指値トレード~』(ぱる出版)を刊行予定。独自の「指値トレード」を軸に売買ポイントを提供するメールマガジン『相場師クロFX指値トレード通信』を展開。YouTube『FX兼業トレーダーを育てる─ 黒田雄士 公式YouTube』で実践的な情報を発信。「勝てる兼業トレーダー」になるためのトレード手法・考え方を無料公開しているメールマガジン『FX相場師の極』を5年にわたって発行中。