75歳からは「お金の付き合い方」も見直したい(イメージ)
ひと言で「老後」といっても、そこにはいくつもの壁がそびえ立っている。後期高齢者となる75歳の壁を乗り越えるためには、これまでの生活を振り返り、「やめること」「始めること」を正しく把握することが重要だ。
お金との付き合いを広げるのではなく“狭くする”
お金の面では「コンパクト化」を始めたい。ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏が語る。
「75歳になるとお金を使える期間がいよいよ残り少なくなり、認知症の発症や急に亡くなることでお金の面で周囲に迷惑をかける可能性も生じる。そうした事態に備え、お金との付き合いを広げるのではなく“狭くする”ことが大事で、お金周りをコンパクトにすることが求められます。
不要な金融機関の口座は解約し、年金受給用のメインバンクと抑えのサブバンクの2行ほどにまとめます。急変時におろせないリスクが生じる定期預金から、ある程度の金額をいつでも引き出せる普通預金に移しておくことも必要です」
75歳で始める習慣24(その1)
75歳になったら資産に占める投資割合も緩やかに減らしていく。
「この年齢でリスクを負って投資する必要はなく、株や投資信託などは早い段階で現金化して普通預金口座に入れておくことが望ましい。75歳からは様々なリスクに備えて“いつでも使えるお金”を手元に置いておくことが不可欠です」
万が一の健康リスクに備えて財産を“見える化”しておくことも重要だ。
「突発的な病気や認知症などに備えて、大まかでいいので銀行口座や証券口座、不動産の所在地などをまとめた財産リストを作っておきましょう。またネット銀行やネット証券などのデジタル財産がある場合、IDやパスワードの一覧をまとめておくことも大切です」

