増加する「令和型倒産」とは(イラスト:イメージマート)
資金繰り悪化、不渡り、金融機関の貸しはがし──「企業倒産」にそんなイメージを持つ人は少なくないはずだ。だが、昨今の倒産は従来とは違い、その理由や背景が多様化している。
倒産の種類
“身の丈”に合わない借り入れ
2008年のリーマンショック以降、減少傾向だった日本企業の倒産件数は2022年から4年連続で増加し、2025年は1万300件に上った。
倒産には債務整理をしながら経営再建を目指す「再建型」と、企業の財産をすべて清算して会社を消滅させる「清算型(主に破産)」があるが、昨年、倒産した企業の実に9割が破産を選択している。その件数は約25年間で3.2倍に増加した。なぜ近年、ここまで企業の「破産」が増えているのか。企業情報を提供する東京商工リサーチの坂田芳博氏が解説する。(以下「 」内コメントは坂田氏)
「大きな要因の一つは、新型コロナ関連の『ゼロゼロ融資』の返済が2023年に始まったことです。2020年からのコロナ禍では、財務状況が極めて厳しく本来なら融資を受けられない企業まで、政府および金融機関の支援のもと実質無利子、無担保、3~5年の返済猶予を設けた緊急融資で経営資金を繋ぎました。
結果、“身の丈”に合わない借り入れをして過剰債務に陥り、新規借り入れもままならず首が回らなくなってしまったケースが少なくないと見ています」
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