老後資金計画フロー
年金の安易な繰り下げはかえって損することも
現役時代と大きく変わるのは収入だ。就労を続けている場合は別だが、老後のメイン収入は「年金」。いくつものシミュレーションで「繰り下げ」がお得だと推奨されている。しかし、安易に繰り下げをしてはかえって損をすることもある。プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが話す。
「“繰り下げがお得”というのは半分正しくて半分誤解。繰り下げには年金額が増えるメリットがありますが、老後も就労収入があるか、健康状態はどうか、夫婦でどう受け取るかなどを考えなければいけません。
繰り下げをしすぎることで税金や社会保険料などの負担が増えるケースもあります。また、平均寿命だけでなく健康寿命も考えなければ、受け取っても使わないまま寝たきりになってしまったり、体力がなくなり使い切れないケースもあります」
国民年金だけを繰り下げて厚生年金は目の前の生活費にあてる、夫婦なら妻の年金だけを繰り下げるなど受給期間を一律にしないのが新たな常識となっている。
「注意すべきは妻が夫より年下で、専業主婦など収入が少ない場合、夫が年金を繰り下げることで加給年金を受給できなくなるケースがあるので、夫が加給年金の対象であるかどうかを確認しましょう」(黒田さん)
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