倒産に踏み切った当時を振り返る(写真:イメージマート)
ゲームセンターの運営等を全国展開していた「エターナルアミューズメント」(2007年設立)。最盛期には直営店とゲーム機などのレンタル設置店を合わせて全国1200拠点を展開し、売上高は80億円に達したというが、コロナ禍が到来した2020年、資金繰りに行き詰まって事業を停止。同年4月に東京地裁に破産を申請した。負債総額は84億円だった。
同社の創業者で元代表取締役の藤澤義仁氏(50)が倒産を決断する際、取引のあった金融機関の多くは「事業再建」を強く求めたという。
「財務状況や今後の見通しについて厳しく問い質してくる銀行もありましたが、メインバンクをはじめとする多くの銀行は『何とか一緒に再建の道を模索しましょう』と協力姿勢を示してくれました。
『絶対に会社を潰さないでほしい』と具体的な支援提案までいただきましたが、提案された金額の規模では、到底再建はおぼつかなかった。外部から決算書の数字を見ている銀行と、内情を肌で知る私とでは、会社の行く末に対する見方に温度差があり過ぎたのです。
倒産を発表する当日朝まで、メインバンクの支店長は再建の可能性を信じて引き留めてくれましたが、最終的に倒産が決定事項であることをお伝えし、頭を下げました」(藤澤氏・以下同)
給与未払いは一度も発生させていない
取引先企業と並ぶ重要なステークホルダーである従業員との関係はどうだったのか。
