伊藤忠商事と三菱商事、三井物産にはどんな違いがあるのか(時事通信フォト)
大手三大商社の今期の第1四半期決算が出揃った。純利益の数字を見ると三菱商事、三井物産、伊藤忠商事の3社にほとんど差がない。ただ、その中身を見ていくと大きな違いが見られる。三菱商事、三井物産が前年同期比で50%前後の利益の伸び率なのに対し、伊藤忠は数%にとどまる。この違いを掘り下げると、同じ大手総合商社の収益構造の違いが浮かび上がってくる。
目次
純利益の伸び率は47%・53%・3%
親会社に帰属する2027年3月期第1四半期の純利益は、三菱商事が2985億円、三井物産が2941億円、伊藤忠商事が2938億円とほぼ横並びになっている。一方、前年同期比では三菱商事47%増、三井物産53.4%増に対し、伊藤忠商事は3%増にとどまった。
この差を理解するためにまず前年同期の利益水準を見ていくと、三菱商事は2031億円、三井物産は1916億円だったのに対し、伊藤忠商事は2839億円を稼いでいた。
では、なぜ伊藤忠商事だけ前年から利益水準が高かったのか。逆に、三菱商事と三井物産は今期、何によって約1000億円ずつ利益を積み増したのか。3社の利益の中身を分解すると、同じ約3000億円でも異なる稼ぎ方が見えてくる。
※本記事作成の一部に生成AIの技術を活用しています。
次のページ:三菱商事は「巡航利益」が約1000億円増
