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【純利益31倍をどう評価すべきか】キオクシア決算から読み解く今後の株価推移を左右するカギ 急成長予想の根拠となる「想定為替レート」「単価の上昇」「AIサーバー需要」

株価が激しく上下するなかで迎える決算発表となった

株価が激しく上下するなかで迎える決算発表となった

 日本のAI・半導体関連銘柄の代表格となり、上場から1年半で株価約70倍という急騰、そしてそこからわずか1か月で3分の1の株価水準に急落するという激しい値動きを見せてきた半導体メモリ大手・キオクシアホールディングス(HD)。7月31日には第2四半期の純利益は1兆2700億円の見通しと発表された。

 これは前年同期比31倍という数字だが、QUICKコンセンサスの市場予想(1兆3431億円、前年同期比33倍)を下回った。第1四半期の実績は自社予想を上回る内容だったが、これらの内容をどう読み解き、今後をどう見通せばいいのか。31日は前日の米国市場でメモリ関連株が軒並み上昇したこともあって買い気配のストップ高となっていたが、週明けの株式市場ではどう評価されるのだろうか。

自社予想をどこまで上回ったのか

 キオクシアHDの2027年3月期第1四半期の売上収益は1兆7671億円、営業利益は1兆3262億円、親会社の所有者に帰属する利益は8870億円だった。いずれも会社が5月に示した見通しを上回ったが、上振れ幅は売上収益で約1%、営業利益と親会社所有者帰属利益で約2%にとどまる。

 この比較はNon-GAAPと呼ばれる社内管理指標によるものだ。Non-GAAPは、国際会計基準であるIFRSの利益から、訴訟関連費用や株式報酬費用などを調整した数字である。IFRSベースの第1四半期純利益は8422億円で、前年同期のIFRS純利益183億円、前四半期の4077億円からは大きく増えた。

市場予想を下回る第2四半期見通しは減速を示すのか

 第2四半期の会社予想は、IFRSベースで売上収益2兆3900億円、営業利益1兆8900億円、純利益1兆2700億円。純利益は第1四半期から50.8%増える見通しで、会社予想だけを見れば増益が続く。

 一方、決算発表前の市場予想平均であるQUICKコンセンサスにおける純利益はIFRSベースで1兆3431億円だった。会社予想はこれを731億円、約5.4%下回る。

 純利益31倍という絶対水準を評価するのか、膨らんだ期待との差を重く見るのか。市場の受け止めが分かれ得るのは、この二つの基準が並立しているためだ。

利益急増を生んだのは数量か、価格か

 キオクシアが扱うNAND型フラッシュメモリーは、電源を切ってもデータを保持でき、スマートフォンやSSDなどの記憶装置に使われる半導体である。第1四半期は出荷量が前四半期比で1桁前半%増だったのに対し、米ドルベースの平均販売単価は約70%上昇した。数量より価格上昇の寄与が大きかったと読める。加えて、ドル円相場も会社想定の1ドル=155円より円安の160円となり、円換算した業績を押し上げる方向に働いた。

 ただし、価格だけで説明できる決算でもない。AIサーバーや企業の情報システムで使われるデータセンター・エンタープライズ向けSSDは、物量と売上収益がともに過去最高だったと同社は説明する。同用途は全社売上の少なくとも4割程度を占める。価格上昇に加え、データセンター・エンタープライズ用途では販売数量も増えていた。

 では、この販売数量増は、価格上昇が一服した後も業績を支えられるのだろうか。

※本記事の作成には一部に生成AIの技術を活用しています。

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