音を楽しむという点では申し分ないようだが、それ以外の点でデメリットも感じたという。
「まず有線イヤホンなので、ケーブルがわずらわしい。左右の手を使って打っていると、ケーブルに手が引っかかりそうになることもありました。普段から有線イヤホンを使っている人なら問題ないかもしれませんが、そうでない人にとっては結構気になると思います。
そして、ほとんどの人がイヤホンジャックを使っていないというのも、なんとなくイヤホンを使いづらい要素かなと思います。正直、私だけがイヤホンジャックを活用している状況に、周囲の視線も意識せざるを得ず、ちょっとした落ち着かさなさを感じてしまいました。イヤホンジャックを使っている自分の台だけが無音なので、はたから見ると結構な違和感だったと思います」
ただ、現状ではまだまだユーザーに活用されていない遊技機のイヤホンジャックだが、今後はより一般的な存在になっていくのではないかという指摘もある。前出の藤井氏はこう話す。
「最初は三洋物産の遊技機のみでしたが、平和や藤商事なと、イヤホンジャック搭載機を発売するメーカーも増えています。搭載機が増えれば、実際に活用するユーザーも増えるでしょうし、Bluetoothでの接続が可能となれば、ユーザーとしてもイヤホン活用のハードルが下がると思います。
また、パチンコ・パチスロ業界の最大のテーマと言えるのが新規ユーザーの開拓ですが、未経験者にとってパチンコホールの騒音は相当なネガティブファクターになっている。既存ユーザーのイヤホンジャック使用率が高まれば、当然ながら騒音も軽減され、新規ユーザーも入ってきやすくなる。そういった目的意識を持ったうえで、業界をあげてイヤホンジャックの普及を進めていくという流れもあっていいと思います」
近い将来、静寂に満ちたパチンコホールは登場するのか。