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首都圏・高校受験「併願優遇」と選択肢

「女子は高校受験の選択肢が少ない」は本当か? 首都圏の中学受験“中堅層”こそが知っておきたい「併願優遇」の仕組みと選択肢 一都三県で異なる「内申」と「学力」の配分

中学受験と高校受験のどちらを選ぶかで悩む家庭は多い

中学受験と高校受験のどちらを選ぶかで悩む家庭は多い

 中学受験の過熱が続くなか、「塾を辞めて高校受験に切りかえるべきか」と悩む家庭が増えているという。特に女子は、高校から入れる私立難関校が少ないことから、「中学受験をしなければ選択肢がなくなる」ともいわれる。しかし、都立進学校と私立高校の併願優遇まで視野に入れると、実際の進路はそれほど限られていない。中学受験のボリュームゾーンにいる子どもが高校受験を選んだ場合、どのような可能性が考えられるのか。『大学受験 活動実績はゼロでいい 推薦入試の合格法』が話題のノンフィクションライター・杉浦由美子氏がレポートする。【前後編の前編】

中学受験の「中堅層」は高校受験では上位層になる

 今、注目のトピックとして「中学受験か、高校受験か」というものがある。中学受験が過熱する中で、「中学受験の塾を辞めて高校受験に切りかえようか」「中学受験をさせる代わりに英語の勉強をさせて高校受験を目指すのはありか」と悩む保護者が増えている。

 中学受験を選ぶ理由として「女子は高校受験の選択肢がほぼない」とよく聞くが、実際はどうなのだろうか。

 確かに、高校入試では、私立難関校となると、男子は高校入試で早慶の付属、開成や巣鴨、城北などの進学校の受験校があるが、女子は慶應女子と早稲田実業ぐらいしか選択肢がないように見える。しかし、多くの受験生はそんな難関狙いばかりではない。

 そこで今回はもっとリアリティがある高校受験の選択肢を考えたい。

 中学受験のボリュームゾーンとされる層として、四谷大塚偏差値で50前後から59ぐらいの生徒がいる。世間一般からすると「勉強が得意な子」といえる学力だが、中学受験という特殊な世界だと「中堅層」と呼ばれることになる。この層の生徒が「高校受験に切りかえるとどんな選択肢がありうるか?」を見ていきたい。

次のページ:「併願優遇」という高校受験特有の制度
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