横綱の手にする「給金」は…(写真は大の里)
9月13日に初日を迎える大相撲9月場所(両国国技館)の新番付が発表された。7月場所で安青錦が12勝を挙げて大関に特例復帰し、2横綱、3大関が揃った番付となった。上位陣には万全とは言えない要素も多いが、そうしたなかで大きく変わってきているのが、力士たちが手にする「土俵に埋まるカネ」をめぐる状況だ。
西の横綱・豊昇龍は14日目から休場した7月場所後に右膝靱帯の手術を受け、場所前の横審の稽古総見では相撲を取らず休場の見通しだ。もうひとりの横綱・大の里も3場所ぶりの全勤を目指した7月場所では、1勝3敗と苦しい序盤から14日目に辛うじて勝ち越すという状況。稽古総見でも10勝5敗の成績で、八角理事長(元横綱・北勝海)から「今場所も苦戦するだろう」と心配するコメントが出た。
優勝で大関復帰を決めた安青錦も、左足親指と右足首のケガが完治しておらず、稽古総見では相撲を取らなかった。先場所でカド番だった大関・琴櫻は13日目に勝ち越しを決めたが8勝7敗の成績で終えている。
横綱、大関で唯一元気なのは大関・霧島。綱取りは継続中だが、優勝決定戦で2場所連続敗れての準優勝。下位力士への取りこぼしが目立っている。
横綱・大関陣が万全でないため、京都出身の力士としては198年ぶりの新三役に昇進した藤ノ川、12場所ぶりに小結に返り咲いた大栄翔、琴勝峰と琴栄峰の兄弟力士が東西の前頭筆頭に名を連ねるなど、幕内上位の活躍が期待される。
土俵は番付崩壊の予感
中でも伊勢ヶ濱部屋勢の活躍が期待される。先場所で両横綱を破って12勝3敗の成績で大関取りに挑戦する熱海富士はじめ、鳥取出身では62年ぶりの新三役となる伯乃富士、三役2場所目となる大の里キラーの義ノ富士、新入幕V経験者の尊富士、先場所10勝を挙げた錦富士が番付上位に顔を揃える。相撲担当記者が言う。
「同部屋対決がないため、若貴はじめ安芸乃島、貴闘力、貴ノ浪を擁したかつての二子山部屋が部屋の力士の優勝の援護射撃をして黄金時代を築いたように、伊勢ヶ濱部屋を中心に優勝争いが展開することが予想される。
特に新入幕の寿之富士は、自身の四股名を授けて聖白鵬としてデビューさせた白鵬の愛弟子。新十両から3場所で新入幕した逸材で、195センチの大型力士だ。幕尻優勝も期待できる」
>プレミアム登録して、幕内全力士の年収概算が一覧になった最新版「給金番付」を見る 【初回登録月は無料】
